2009年11月25日 (水)

映画・  2012

「2012」2012

古代マヤ暦の予言どおりに地球が崩壊するパニック映画ですが、表題をリンクしての予告編がすべてです。
惑星の直列によって地球の重心が狂って地殻変動が起こる現代的な解釈から始まりますが、大都市ロサンぜルスが崩壊してゆくさまはスゴイです。
31歳の日本人の青年をリーダーとした技術陣が新しいVFX技法によって都会の大崩壊をつくりあげました。  このスペクタルを抜いてしまうと後はなにも残りません。
家族愛や人類愛を謳いたいのでしょうが、後半は荒唐無稽の圧迫にタダ忍耐あるのみです。
ノアの方舟(はこぶね)の発想からの巨大艦がたどり着いたのはエベレストの北壁ですから、これからどうするのでしょうか?    日本列島は巨大津波にのみこまれて跡形もありません。   二時間三十数分は長いです・・・

      <翁の採点> ○○△●●

独立系の作品は周辺部の小劇場にかけられるため、秀作を見落としているかもしれませんが、邦洋画を通じてこれと言った作品はなかった一年です。
中国映画が大作を作りだしていますが、国策がありますから期待できません。
再来年の夏からはTVのチャンネルが3倍になりますから、デジタルでリメークされた往年の名画が登場の機会が増えるでしょう。   家庭のTVの大画面で観る機会が増えると思いますから映画界はピンチです。    何処の国の映画産業もがんばってください。

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2009年10月26日 (月)

映画・ 沈 ま ぬ 太 陽

Photo 沈まぬ太陽
山崎豊子原作で新潮文庫の長編フィクションを映画化した3時間32分(途中休憩10分)の超大作です。
原作はアフリカ編上下・御巣鷹山編・会長室編上下の5巻ですが、映画はすぐに日航機墜落事故の見せ場に移って、それから日時を前後させながら進みます。
墜落現場は1年ががりで山の斜面を削りスクラップの機体を持ち込んでつくったようですが、まったくリアルです。
JAL社内の腐敗した体質と政官界との癒着、為替差益から賄賂の捻出を克明に描いています。
この映画の製作にJALから激しい抗議が出ています。(フィクションだとかわしたそうです)
労組委員長を誠実にやったため海外に飛ばされ、カラチからテヘランと密着したロケーションです。     8年におよんだアフリカ生活でナイロビの草原と猛獣の美しいこと・・・    暑さと環境で相当苦労したようです。
最後はJALの再建にあたる会長と会長室長として為替差益問題をあばいたため、またナイロビにとばされて、この美しい夕陽を浴びます。    これまでされて何故辞職しないのか?・・・
JALJRの安全管理問題が重なってきます。
現在JALは沈みかけています。   JRも信楽事故まで遡って体質を追及すべきでしょう。
3時間22分・・・途中でダラケルことなく最後までひっぱります。
主人公の家族、夫や父家族を失った遺族に搭乗員の懊悩が取り留めなく展開して散漫になったのが残念です。
製作の苦労がアリアリとあらわれている長編です。

        <翁の採点>  ○○○○△ 

この映画で公共交通機関の安全を再認識するため、観てほしい超大作です。
初日の二回目で観ました。  完全満席
一日三回公演ですから、普通は5回とくらべて興行側は効率が悪いですネ・・・

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2009年10月17日 (土)

映画・ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~

ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~
Photo_2 太宰治の短編小説「ヴィヨンの妻」に他の作品のエッセイを加えて映画化しました。
原作は深夜に帰ってきた小説家大谷(浅野忠信)と妻佐知(松たか子)との会話がしばらく続いてから佐知の独白で展開します。
夫の借金の肩代わりで居酒屋で働くことになって生まれ変わったようにニコヤカに働きながら日ごとに美しくなってゆく妻を見た夫は嫉妬します。
原作はここで終わりますが、これでは映画になりません。   原作を読むのに辛抱がいりますが、映画は展開でよくわかります。
佐知に恋心をいだく若い工員との淡いロマンス、佐知が昔好意をもった苦学生が弁護士になって訪ねてきます。
大谷は懲りもせずバーの女(広末涼子)と水上温泉に逃避行の末、谷川岳の渓谷で心中をはかります。
リアルに画かれた睡眠薬自殺をはかる二人の顛末がクライマックスです。
結局未遂に終わって消沈と佐知の働く居酒屋へ別れを言いに訪ねてきた夫を追ってガード下で佐知は夫の手をとって「生きていれば、それでいいのです」と言いますが・・・
”愛など信じたら、すべてが消える”と考える夫と”すべてを失った後に残るのは愛だ”と思う妻との愛の物語ですが、これが「人間失格」に繋がりますからやりきれません。
全編を松たか子は演技力でおしきります。    居酒屋の親父の伊武雅刀は存在感があります。    セットは金がかかっていますが、根岸吉太郎監督の重厚な演出には敬意をあらわします。   終戦直後ですから進駐軍やパンパンが出てきますが、何故か大正ロマンの風を感じました。    しかし翁は太宰治は嫌いです。

     <翁の採点>   ○○○△● 

”桜桃とタンポポ”は太宰の作品の中の名文章から拾ったものですが、監督は太宰文学を追求しようとしているのでしょうか・・・
太宰文学に興味のある中高年で客席が埋まっていますが、若い人は来ないでしょうから興行成績は??
ヴィヨンは15世紀パリで無頼・放蕩な生涯をおくった近代詩人・・・

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2009年9月27日 (日)

映画・男と女の不都合な真実

Photo The  Ugly Truth

下ネタ満載のラブコメデイです。

“好き” ”愛してる” ”やりたい” の順序は人によって違います。
しかしこれだけでない事をこの映画は教えてくれます。

平日は爺(じじい)が、レデイスデイは女で一杯・・・
エロ映画と思ってゆくとガッカリ・・・
B級コメデイと思ってゆくと拾い物です。

    <翁の採点> ○○○●●

邦題は内容を示してgoo/・・・
サイトが出なければ題名を打ち込んでください。

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2009年9月 7日 (月)

TV・ Pretty Woman

pretty womanPretty_woman                昨夜、テレビで観ました。
1990年の作品です。
映画館で2回みましたから、久しぶりです。
テレビではコマーシャルが入るから、メッタに観ませんが、地デジ用の新フイルムとのことで綺麗な画像です。
最近でもジュリア・ロバーツは中年になって時たまに顔をみせますが、この作品が出世作であり代表作品でしょう・・・
この場面はレンタルの25万ドルのネックレスをつけてオペラ「椿姫」を観に行きます。
吹き替えはイタダケませんが、落ち着いて細かい場面まで堪能できました。

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2009年9月 1日 (火)

映画・ Good・Bad・Weird

Good 「よい奴・悪い奴・変な奴」
(ウエブにgood・bad・weirdと題名をいれてください)

イースト・ウッド主演のマカロニ・ウエスタンの名作「続・夕陽のガンマン」の韓国版ウエスタン映画です。
「続・夕陽のガンマン」の原題(Good・Bad・Ugly)をもじっています。
大陸横断列車を強盗して手に入れた「宝の地図」をめぐってあらゆる人種の混じった強盗団に最後は日本軍まで入り混じって砂漠の追跡戦が繰り広げられる1930年ころの満州を舞台にしています。
CGやスタンドマンを使わないアクションシーンの連続は迫力満点ですが、あまりにシツコクてすこしイヤになるほどです。
筋書きは「続・夕陽のガンマン」のままですが、最後はトライアングルの決闘シーンで倒れた瀕死の三人が見たものはなんでしょうか・・・   封切直後だからネタバレはしません。
日本軍が海軍旗を掲げていたりJeepが砂漠を走り回ったりする屁理屈はヤメにしてエンドの瞬間は頭の中はカラッポになっているのを感じます。

   <翁の採点>  ○○○●●

平日の午後、中高年のオバチャンばかりです。      みんなイ・ビョンホンの韓流ファンです。
「続・夕陽のガンマン」を観ていなかったら○をもう一つ増やすのですが・・・
ともに音楽はスバラシイです。
    

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2009年8月17日 (月)

映画・アマルフィー"女神の報酬”

アマルフィー ”女神の報酬”Photo
イタリヤ大使館の警備担当の黒田(織田祐二)と娘を誘拐された紗江子(天海祐希)が犯人を追ってローマ中の世界遺産を走りまわるアクション映画です。
上からの展望を多くしたスバラシイ画面の連続です。
犯人を追いつめた港町アマルフィーの石畳の路地をさまよう天海は美しいです。
公開から1ヶ月すぎましたから、ネタバレしますが、紗江子の友人の藤井(佐藤浩市)が昔に近東の国であったテロ事件で妻を失い、当時の川越次官が事件を抹殺したのを恨んでの犯行です。
イタリヤの警備会社のスタッフを組織してG8に出席のためやってきた川越外務大臣をローマの日本大使館の晩餐会で襲います。
豪華絢爛とした宴会場で”世界の歌姫”サラ・ブライトマンがすばらしい歌声を聴かせてくれます。
犯行を察知して大使館に駆けつけた黒田は、外務大臣に拳銃を突きつけて羽交い絞めにして過去の犯行をマイクの前で告白させ、拳銃で大臣を撃ち自殺しようとする藤井を説得して一味もろとも逮捕します。
クリスマスイブから大晦日までの1週間の美しいローマの街でのできごとです。
日本人同士の会話以外はイタリヤ語ですからテロップが流れますから洋画のような感じがします。
この功績で日本に呼び戻されるのを断って南米に赴任する黒田を空港まで見送りに来たイタリヤ警察の警部と抱擁して警部の”SAYONARA”のラストシーンがステキです。
織田裕二の世界遺産をバックにした”渡り鳥”シリーズがはじまるでしょう。
    <翁の採点>  ○○○△●

外務大臣をはじめ大使館員の貫禄の無いのはイタダケマセン・・・
誘拐事件が突如復讐劇にドンデン返りしたのに理解できなかった観客が多いようです。
サラ・ブライトマンはステキですが、晩餐会で歌った「Time to say goodbye」の旋律が全編にバックミュージックで流れます。
フジTV50周年記念のトテモお金が掛かった作品ですが、洋画でいくらでもあるアクション映画ですが、ゴキブリ燻しで追い出されて期待なしで飛び込んだので面白かった!?・・・

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2009年7月 1日 (水)

映画・ 愛を読む人

Reader 愛を読む人

予告編からセックスシーンを期待していましたが、美しい映像のベッドシーンが展開されます。
歳の離れた二人の硬派の恋愛物語です。
手間を惜しんでネタバレします。
女は文盲(読み書きができません)です。
そこから若い男がベッドで朗読し、女は事務職への栄進を避けて親衛隊の看守になり、裁判で罪をひとりで背負う悲劇を負います。
オスカー主演女優賞のウインスレットが三十才半ばから六十過ぎまでを演じる貫禄を観せます。
膨大な原作から要所を綴っていますから・・
 何故  まさか  ?  ?  と不消化になります。
二十年の刑務所生活を終え、その間に必死に勉強して昔愛した男が迎えに来ているのに何故積み上げた愛読書の上に素足で立ち上がって最後をむかえるのは蒼絶なシーンです。
男が家族にも恩師にも隠していた過去を娘に語り始めるのは余計でしょう。   心情は分かりますが・・・

   <翁の採点>   ○○○△●

ベルリンでの物語りですから英語では違和感があります。    筋書きをもう少し整理してドイツ語版なら満点を捧げます・・・・
若い男がアウシュビッツを訪ねますからホロコーストの知識も・・・
ホロ苦い恋愛映画の期待を見事に裏切ったナチスに係る社会問題を提起した重厚な秀作です。

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2009年6月21日 (日)

映画・ 「剣岳 点の記」

Photo 剣岳 点の記」

点とは三角点の意です。

「軍の威信をかけて」空白地帯を埋めるため陸軍参謀本部陸地測量部は日本山岳会の創始者小島烏水と剣岳登頂を争った明治40年の話です。
名カメラマンの木村大作の初監督作品です。

初日で若い方や高齢者で満席です。
山を知っている方は少ないようですが、皆さんは感動したようです。

この美しい映像と木村大作監督とその”仲間たち”にブラボー!!

  <翁の採点> ○○○○○

陸測隊の初登頂は百年前です。
その時頂上で発見された錫杖は千年前で神の仕業です。
翁は五十数年前の5年間ほどは剣・立山に青春をささげました。
SACは槍ヶ岳から剣岳の縦走に続いて剣沢で二十数名の合宿をしました。
高校生の上級部員は八つ峰・源次郎尾根の集中岩壁登攀です。
部員の父親が関電社長だったおかげで阿曾原へ関電のトンネル軌道が利用できた素晴らしい思い出があります。
Photo_2
その時のリーダー団だったアオチョン・カリ・怪物はもう居りません。
やはり4月のDACの剣岳集中登山のおり、一緒に早月尾根で苦労したKID先輩もTKGも亡くなりました。
4日間、午前中は吹雪かれて馬場島で眺めた大窓・小窓・三の窓の剣の素晴らしい稜線は思い出の中に刻み込まれています。
この映画の中には立山の雄山と剣御前が出てきますが、
八つ峰の岩場や剣岳東面の映像はありません。
しかしCGを使わずに剣岳の稜線での撮影は見事です。

SACの合宿のとき、   雷鳥沢の下まででフラフラになっている1年部員12名を縦走隊が迎えに来てくれました。    そして1年生の米や食料を”怪物”が特大キスリングに詰めました。  約80㌔ほどです。     ユラリと雷鳥沢を登りだしました。    それを見ていた立山のボッカが・・・”アレハ ホンモノ だ”・・・

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2009年6月 1日 (月)

山形交響楽団

5月31日夜  NHK教育TVの「オーケストラの森」で山形交響楽団が飯森範親の指揮で”ラベル「亡き王女のためのバヴァーヌ」ヴァイオリン滝千春”と”カリンニコフ「スペイン交響曲#21」を放送しましたPhoto_2          (山形テルサホール)
昨年9月に映画「おくりびと」の映画評で第九合唱を"熱演した田舎の交響楽団”と表現しましたが、昨夜の放送を拝聴して感動しました。
一流のオーケストラです。
中堅から若手までそろった編成で特に金管が洗練されています。
今後の健闘を期待します・・・    ブラボー!!

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