2009年10月26日 (月)

映画・ 沈 ま ぬ 太 陽

Photo 沈まぬ太陽
山崎豊子原作で新潮文庫の長編フィクションを映画化した3時間32分(途中休憩10分)の超大作です。
原作はアフリカ編上下・御巣鷹山編・会長室編上下の5巻ですが、映画はすぐに日航機墜落事故の見せ場に移って、それから日時を前後させながら進みます。
墜落現場は1年ががりで山の斜面を削りスクラップの機体を持ち込んでつくったようですが、まったくリアルです。
JAL社内の腐敗した体質と政官界との癒着、為替差益から賄賂の捻出を克明に描いています。
この映画の製作にJALから激しい抗議が出ています。(フィクションだとかわしたそうです)
労組委員長を誠実にやったため海外に飛ばされ、カラチからテヘランと密着したロケーションです。     8年におよんだアフリカ生活でナイロビの草原と猛獣の美しいこと・・・    暑さと環境で相当苦労したようです。
最後はJALの再建にあたる会長と会長室長として為替差益問題をあばいたため、またナイロビにとばされて、この美しい夕陽を浴びます。    これまでされて何故辞職しないのか?・・・
JALJRの安全管理問題が重なってきます。
現在JALは沈みかけています。   JRも信楽事故まで遡って体質を追及すべきでしょう。
3時間22分・・・途中でダラケルことなく最後までひっぱります。
主人公の家族、夫や父家族を失った遺族に搭乗員の懊悩が取り留めなく展開して散漫になったのが残念です。
製作の苦労がアリアリとあらわれている長編です。

        <翁の採点>  ○○○○△ 

この映画で公共交通機関の安全を再認識するため、観てほしい超大作です。
初日の二回目で観ました。  完全満席
一日三回公演ですから、普通は5回とくらべて興行側は効率が悪いですネ・・・

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2009年10月17日 (土)

映画・ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~

ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~
Photo_2 太宰治の短編小説「ヴィヨンの妻」に他の作品のエッセイを加えて映画化しました。
原作は深夜に帰ってきた小説家大谷(浅野忠信)と妻佐知(松たか子)との会話がしばらく続いてから佐知の独白で展開します。
夫の借金の肩代わりで居酒屋で働くことになって生まれ変わったようにニコヤカに働きながら日ごとに美しくなってゆく妻を見た夫は嫉妬します。
原作はここで終わりますが、これでは映画になりません。   原作を読むのに辛抱がいりますが、映画は展開でよくわかります。
佐知に恋心をいだく若い工員との淡いロマンス、佐知が昔好意をもった苦学生が弁護士になって訪ねてきます。
大谷は懲りもせずバーの女(広末涼子)と水上温泉に逃避行の末、谷川岳の渓谷で心中をはかります。
リアルに画かれた睡眠薬自殺をはかる二人の顛末がクライマックスです。
結局未遂に終わって消沈と佐知の働く居酒屋へ別れを言いに訪ねてきた夫を追ってガード下で佐知は夫の手をとって「生きていれば、それでいいのです」と言いますが・・・
”愛など信じたら、すべてが消える”と考える夫と”すべてを失った後に残るのは愛だ”と思う妻との愛の物語ですが、これが「人間失格」に繋がりますからやりきれません。
全編を松たか子は演技力でおしきります。    居酒屋の親父の伊武雅刀は存在感があります。    セットは金がかかっていますが、根岸吉太郎監督の重厚な演出には敬意をあらわします。   終戦直後ですから進駐軍やパンパンが出てきますが、何故か大正ロマンの風を感じました。    しかし翁は太宰治は嫌いです。

     <翁の採点>   ○○○△● 

”桜桃とタンポポ”は太宰の作品の中の名文章から拾ったものですが、監督は太宰文学を追求しようとしているのでしょうか・・・
太宰文学に興味のある中高年で客席が埋まっていますが、若い人は来ないでしょうから興行成績は??
ヴィヨンは15世紀パリで無頼・放蕩な生涯をおくった近代詩人・・・

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2009年9月27日 (日)

映画・男と女の不都合な真実

Photo The  Ugly Truth

下ネタ満載のラブコメデイです。

“好き” ”愛してる” ”やりたい” の順序は人によって違います。
しかしこれだけでない事をこの映画は教えてくれます。

平日は爺(じじい)が、レデイスデイは女で一杯・・・
エロ映画と思ってゆくとガッカリ・・・
B級コメデイと思ってゆくと拾い物です。

    <翁の採点> ○○○●●

邦題は内容を示してgoo/・・・
サイトが出なければ題名を打ち込んでください。

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2009年9月 7日 (月)

TV・ Pretty Woman

pretty womanPretty_woman                昨夜、テレビで観ました。
1990年の作品です。
映画館で2回みましたから、久しぶりです。
テレビではコマーシャルが入るから、メッタに観ませんが、地デジ用の新フイルムとのことで綺麗な画像です。
最近でもジュリア・ロバーツは中年になって時たまに顔をみせますが、この作品が出世作であり代表作品でしょう・・・
この場面はレンタルの25万ドルのネックレスをつけてオペラ「椿姫」を観に行きます。
吹き替えはイタダケませんが、落ち着いて細かい場面まで堪能できました。

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2009年9月 1日 (火)

映画・ Good・Bad・Weird

Good 「よい奴・悪い奴・変な奴」
(ウエブにgood・bad・weirdと題名をいれてください)

イースト・ウッド主演のマカロニ・ウエスタンの名作「続・夕陽のガンマン」の韓国版ウエスタン映画です。
「続・夕陽のガンマン」の原題(Good・Bad・Ugly)をもじっています。
大陸横断列車を強盗して手に入れた「宝の地図」をめぐってあらゆる人種の混じった強盗団に最後は日本軍まで入り混じって砂漠の追跡戦が繰り広げられる1930年ころの満州を舞台にしています。
CGやスタンドマンを使わないアクションシーンの連続は迫力満点ですが、あまりにシツコクてすこしイヤになるほどです。
筋書きは「続・夕陽のガンマン」のままですが、最後はトライアングルの決闘シーンで倒れた瀕死の三人が見たものはなんでしょうか・・・   封切直後だからネタバレはしません。
日本軍が海軍旗を掲げていたりJeepが砂漠を走り回ったりする屁理屈はヤメにしてエンドの瞬間は頭の中はカラッポになっているのを感じます。

   <翁の採点>  ○○○●●

平日の午後、中高年のオバチャンばかりです。      みんなイ・ビョンホンの韓流ファンです。
「続・夕陽のガンマン」を観ていなかったら○をもう一つ増やすのですが・・・
ともに音楽はスバラシイです。
    

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2009年8月17日 (月)

映画・アマルフィー"女神の報酬”

アマルフィー ”女神の報酬”Photo
イタリヤ大使館の警備担当の黒田(織田祐二)と娘を誘拐された紗江子(天海祐希)が犯人を追ってローマ中の世界遺産を走りまわるアクション映画です。
上からの展望を多くしたスバラシイ画面の連続です。
犯人を追いつめた港町アマルフィーの石畳の路地をさまよう天海は美しいです。
公開から1ヶ月すぎましたから、ネタバレしますが、紗江子の友人の藤井(佐藤浩市)が昔に近東の国であったテロ事件で妻を失い、当時の川越次官が事件を抹殺したのを恨んでの犯行です。
イタリヤの警備会社のスタッフを組織してG8に出席のためやってきた川越外務大臣をローマの日本大使館の晩餐会で襲います。
豪華絢爛とした宴会場で”世界の歌姫”サラ・ブライトマンがすばらしい歌声を聴かせてくれます。
犯行を察知して大使館に駆けつけた黒田は、外務大臣に拳銃を突きつけて羽交い絞めにして過去の犯行をマイクの前で告白させ、拳銃で大臣を撃ち自殺しようとする藤井を説得して一味もろとも逮捕します。
クリスマスイブから大晦日までの1週間の美しいローマの街でのできごとです。
日本人同士の会話以外はイタリヤ語ですからテロップが流れますから洋画のような感じがします。
この功績で日本に呼び戻されるのを断って南米に赴任する黒田を空港まで見送りに来たイタリヤ警察の警部と抱擁して警部の”SAYONARA”のラストシーンがステキです。
織田裕二の世界遺産をバックにした”渡り鳥”シリーズがはじまるでしょう。
    <翁の採点>  ○○○△●

外務大臣をはじめ大使館員の貫禄の無いのはイタダケマセン・・・
誘拐事件が突如復讐劇にドンデン返りしたのに理解できなかった観客が多いようです。
サラ・ブライトマンはステキですが、晩餐会で歌った「Time to say goodbye」の旋律が全編にバックミュージックで流れます。
フジTV50周年記念のトテモお金が掛かった作品ですが、洋画でいくらでもあるアクション映画ですが、ゴキブリ燻しで追い出されて期待なしで飛び込んだので面白かった!?・・・

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2009年7月 1日 (水)

映画・ 愛を読む人

Reader 愛を読む人

予告編からセックスシーンを期待していましたが、美しい映像のベッドシーンが展開されます。
歳の離れた二人の硬派の恋愛物語です。
手間を惜しんでネタバレします。
女は文盲(読み書きができません)です。
そこから若い男がベッドで朗読し、女は事務職への栄進を避けて親衛隊の看守になり、裁判で罪をひとりで背負う悲劇を負います。
オスカー主演女優賞のウインスレットが三十才半ばから六十過ぎまでを演じる貫禄を観せます。
膨大な原作から要所を綴っていますから・・
 何故  まさか  ?  ?  と不消化になります。
二十年の刑務所生活を終え、その間に必死に勉強して昔愛した男が迎えに来ているのに何故積み上げた愛読書の上に素足で立ち上がって最後をむかえるのは蒼絶なシーンです。
男が家族にも恩師にも隠していた過去を娘に語り始めるのは余計でしょう。   心情は分かりますが・・・

   <翁の採点>   ○○○△●

ベルリンでの物語りですから英語では違和感があります。    筋書きをもう少し整理してドイツ語版なら満点を捧げます・・・・
若い男がアウシュビッツを訪ねますからホロコーストの知識も・・・
ホロ苦い恋愛映画の期待を見事に裏切ったナチスに係る社会問題を提起した重厚な秀作です。

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2009年6月21日 (日)

映画・ 「剣岳 点の記」

Photo 剣岳 点の記」

点とは三角点の意です。

「軍の威信をかけて」空白地帯を埋めるため陸軍参謀本部陸地測量部は日本山岳会の創始者小島烏水と剣岳登頂を争った明治40年の話です。
名カメラマンの木村大作の初監督作品です。

初日で若い方や高齢者で満席です。
山を知っている方は少ないようですが、皆さんは感動したようです。

この美しい映像と木村大作監督とその”仲間たち”にブラボー!!

  <翁の採点> ○○○○○

陸測隊の初登頂は百年前です。
その時頂上で発見された錫杖は千年前で神の仕業です。
翁は五十数年前の5年間ほどは剣・立山に青春をささげました。
SACは槍ヶ岳から剣岳の縦走に続いて剣沢で二十数名の合宿をしました。
高校生の上級部員は八つ峰・源次郎尾根の集中岩壁登攀です。
部員の父親が関電社長だったおかげで阿曾原へ関電のトンネル軌道が利用できた素晴らしい思い出があります。
Photo_2
その時のリーダー団だったアオチョン・カリ・怪物はもう居りません。
やはり4月のDACの剣岳集中登山のおり、一緒に早月尾根で苦労したKID先輩もTKGも亡くなりました。
4日間、午前中は吹雪かれて馬場島で眺めた大窓・小窓・三の窓の剣の素晴らしい稜線は思い出の中に刻み込まれています。
この映画の中には立山の雄山と剣御前が出てきますが、
八つ峰の岩場や剣岳東面の映像はありません。
しかしCGを使わずに剣岳の稜線での撮影は見事です。

SACの合宿のとき、   雷鳥沢の下まででフラフラになっている1年部員12名を縦走隊が迎えに来てくれました。    そして1年生の米や食料を”怪物”が特大キスリングに詰めました。  約80㌔ほどです。     ユラリと雷鳥沢を登りだしました。    それを見ていた立山のボッカが・・・”アレハ ホンモノ だ”・・・

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2009年6月 1日 (月)

山形交響楽団

5月31日夜  NHK教育TVの「オーケストラの森」で山形交響楽団が飯森範親の指揮で”ラベル「亡き王女のためのバヴァーヌ」ヴァイオリン滝千春”と”カリンニコフ「スペイン交響曲#21」を放送しましたPhoto_2          (山形テルサホール)
昨年9月に映画「おくりびと」の映画評で第九合唱を"熱演した田舎の交響楽団”と表現しましたが、昨夜の放送を拝聴して感動しました。
一流のオーケストラです。
中堅から若手までそろった編成で特に金管が洗練されています。
今後の健闘を期待します・・・    ブラボー!!

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2009年5月31日 (日)

映画・ 天使と悪魔

Photo_2 Angels&Demons
前作「ダヴィンチコード」はややこしくてよく分かりませんでした。
本編は続いてラングドン教授(トム・ハンクス)が大活躍しますが、バチカンやイルミナテイ(秘密結社)の予備知識が無くても理解ができるでしょう。
法王が亡くなりコンクラーベが行われるバチカンにラングドン教授と女科学者が招かれてバチカン図書館のガリレオの著書からヒントを得て誘拐された4人の枢機卿の捜索ににのりだします。
昔々カトリック教会に弾圧された科学者達の秘密結社は復讐のため1時間毎に枢機卿を殺し最後に盗み出した核より恐ろしい反物質を爆発させてローマを壊滅させると通告してきましたから、教授は謎解きをしながらローマ中の教会を飛び回ります。
予言は土、火、空気と水による暗殺です。    行く先々で3人の枢機卿は虐殺され最後の枢機卿が広場の噴水の中から救い出されました。   続いて反物質も発見されますが爆発を停める手立てがありません。    一人の男が反物質のケースを抱えてヘリコプターで飛び立ちました。     ローマ上空で劫火の爆発・・・   スゴイ衝撃波が地上を襲いますがローマは無事でした。     その男は歓喜の中をパラシュートで降り立ちコンクラベの会場に呼ばれますが、この男が犯人でした。   誰でしょうか?    
追求された男は聖火台の中で灯油をかぶって焼身自殺を遂げます。Photo
「ダビンチコード」と同様に完全に理解したい方は文庫版「天使と悪魔」(上中下)を映画を観てからお読みください。
随所にカトリックを冒涜するシーンがありますが、最期は宗教と科学の融和で終わります。    スイス衛兵隊は人を殺し過ぎですヨ・・・
観光旅行では見られないローマとバチカンの素晴らしいロケーションが見物です。

      <翁の採点>  ○○○△●

インフルエンザで人ごみに出ないようにしてました。
東宝グループはチケットの前売りを中止して当日券だけで、発券時に健康チェックとマスクの着用を要請し、入場時にマスク着用を強制(持って無い人にはマスク配布)していたようですが、28日に前売り(ネット)を始めました。     ・・・・が入場者はまだガラガラです。

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2009年4月28日 (火)

映画・ グラン・トリノ

Photo GURAN TORINO

イーストウッドが演じる主人公ウオルトの1972年製のフォードのブランド名です。
米国の北西部らしき田舎町でトヨタやホンダが氾濫する中で独り固陋にこの車を愛しています。
この町も有色人種の進出で家族にも見放されて白人は彼一人になりました。
隣家のラオス出身のモン族の少年がメキシコやくざにそそのかされて、この車を盗み出そうとしたことから、隣の家族との交際が始まります。
朝鮮戦争の時、同い年くらいの少年兵を撃ち殺した罪悪感もあってこの隣家の少年を一人前の社会人に育てようとしますが、かえってメキシコやくざとの抗争に巻き込まれてしまいます。
イーストウッドの16年前の名作「許されざる者」では正義感から銃を持って立ち上がりますが、今回はどうでしょうか・・・
報復に立ち向かう際、牧師に懺悔をしますが最後は牧師が自分に懺悔します。
我が身を殺して他人を救うのは仏教の思想なんですが・・・
ヒューマンドラマのようで、現在のアメリカの民族差別や銃の無放置等の社会悪を問う社会派映画になっています。
美しいこの町をバックにエンデイング・タイトルとテーマ曲が流れるクリント・イーストウッドの監督・主演の畢生の名作です。

     <翁の採点>  ○○○○△

興行的には大入りしないでしょうが、ドンパチとCG技術だけのハリウッドに珍しい作品です。
本年度のベスト上位に入るでしょう。

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2009年4月23日 (木)

映 画 界 事 情

Photo 映画界の話をするほど映画通ではありませんが、毎月2,3本は観ますからよく観る方です。
映画館はシネコンの隆盛で1スクリーンの小さな映画館がスッカリ無くなりました。
大映が消え日活・東映も影が薄くなって東宝と松竹の天下です。
大阪では東宝なんば(直営)・梅田東宝(阪急)に梅田ピカデリー(松竹直営)・梅田ブルグ7(阪神)・パークスシネマ(南海)の二つのグループに分かれて、あとは独立系の中小映画館ですが洋画の売れ筋は何処にでも配給されていますからヤヤコシイです。Photo_2
只今、興行成績1位の「レッドクリフⅡ」は梅田 と難波の東宝で吹替版をあわせて3スクリーン、あべのアポロも2Sで客席の多いスクリーンを使っています。
それに反して上図の「スラムドッグ$ミリタニアン」は独立系で上映予定(梅田ガーデンシネマ)に東宝梅田とパークスが割り込んできましたが東宝梅田は99席の小劇場を使っていますから平日でも満席です。Photo_3

それにしても、アカデミー賞効果はスゴイです。
「おくりびと」(9/26)が凱旋興行と称して、まだ上映を続けています。
これは松竹の作品ですから、松竹はアカデミー様々です。
本来は外国映画である「スラムドッグ」が20世紀の配給になってハリウッド映画で作品賞ですから、「おくりびと」は棚ボタです。
しかし、翁は断言します。
「おくりびと」は去年の9月に最高傑作と評価しました。  「スラムドッグ」を観たあとでもそも評価は変わっていません。
では「レッドクリフ」になぜ皆んなが集まるのでしょうか・・・    ”大衆映画”だからです。     「おくりびと」には庶民性があります。   「スラムドッグ」はムツカシイ作品ですヨ・・・

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2009年4月21日 (火)

映画・スラムドッグ$ミリオネア

             Slumdog Millionaire
Photo 「クイズ$ミリオネア」はイギリスが発祥で日本でも人気のクイズ番組です。(日本ではフジ系列で翁の嫌いな司会者が”ファイナル アンサー”と叫びます)
インドのムンバイ(ボンベイ)のスラム地区出身の無学の青年がこのクイズ番組に出演して賞金20億円を獲得する物語ですが、アカデミー作品賞の秀作です。
若者はドンドン勝ち進むのを疑われて警察の過酷な取調べを受けます。
一問ごとに過去を振り返って正解のネタを探し出します。
頭の切り替えを素早くやらないと筋の理解ができません。
このクイズのシステムを知っておくほうが好いでしょう。
最初に出てくる糞まみれになるシーンはピーナッツ・バターですからご安心を・・・
時間と共にこの兄弟はと年上の少年と替わってドンドン成長して行きます。   仲良しの彼女も美しくなってゆきます。
クイズ番組のシーン以外はヒンズー語ですが、英語のタイトルがよく解ります。
なんと言ってもスバラシイ脚本が非凡の監督によって最高の作品となったと思います。   十数億円の低予算で作られました。  スラムのパノラマは素晴らしい・・・ 
インドを舞台にしたイギリス映画ですが、ワーナーブラザースからの配給予定が最後の編集中に製作会社がつぶれて中止になり、それを20世紀FOXが買い取って最初は全米でタッタ10館だけで上映されたのがクチコミの評判でオスカー杯獲得にいたりました。
アメリカ人のハリウッドに対する警鐘でしょうか・・・
しかし場面転換がすばやくてイメージチェンジと頭の切り替えが出来ないと筋が混乱します。
日本では中高年のオバチャン層には受けないと思いますから、商業映画としては成功しないのでは・・・

      <翁の採点> ○○○○△

大阪での上映館は東宝梅田(99席)・なんばパークス(217席)・梅田ガーデン(111席)の3館だけで平日でも満席です。    東宝及びパークスはネットで買えます・・・
それにしても「レッド クリフ」は興行成績1位を突っ走っています。       嗚呼・・・
日本題名の$はなんでしょうか?  &の替わりでもないようです。

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2009年4月11日 (土)

映画・レッド クリフⅡ/赤壁

Photo_4 Red Cliff Ⅱ    (音響注意)

4月10日の初日に観ました。
「三国志」の中で一番有名な物語です。
始めにナレーションでPartⅠの経過と人物関係を紹介しますから、これだけ観てもわかります。
PartⅠはComputer-Graphicsを使った斬り合いのワイヤー・アクションやマスゲーム的な戦闘シーンで鼻白みましたが、この完結編は殆んどがCGですから、逆にその心配はありません。
はっきり言いますが幼稚な脚本と演出で”漫画”的です。
しかし2時間30分を一気にドンドン引っぱってゆくド迫力はなんでしょうか・・・
10万本の矢を得る藁船作戦は面白いです。
”風林火山”をはじめ中国の格言が所どころに出てきます。Photo_7
尚香と小喬が濡れ場を演じてくれますから女性にも受けるでしょうPhoto_6
コレデモカ×2 と火責めと格闘シーンが延々と続きます。
2000隻の軍船の炎上シーンは詩的な光景・・・
戦死した人はみんな仰向けです?
”戦争に勝者無し”と良い言葉でしめくくります。
音楽はグー!

活動大写真と言う古い言葉をおもいだしました。
老幼男女向き超活劇巨編です・・・

     <翁の採点> ○○○●●

4月12日(日)夜 レッドクリフPartⅠがTVで放映されます

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2009年3月 9日 (月)

映画・ チェンジリング

Changeling Changeling(取替え子)
予告編では行方不明になったわが子を警察の陰謀で別の子供を押し付けられたアンジェリーナ・ジョリーが理不尽に精神病院に入れられるところまでです。
本題はここからです。
恐ろしい精神病院内の実状、20人の子供が虐殺された牧場、犯人の逮捕から裁判を経て絞首刑のムゴイ実態がシリアスに進みます。
カメラは中心に焦点をあわせて周りをボカス手法です。 映画のモヤモヤした感じを表現しています。
ラストで息子の生存を確信して、警察署から出てきたジョリーは”HOPE”と叫んで電車道を渡ってゆきます。   カメラは見事に1930年代のロスの街並みをパンします。
ここからエンドロールへの音楽がスバラシイ・・・
イーストウッドの異色作です。

 <翁の採点> ○○○○△

予告編を観ただけでは大して興味が湧かなかったのが、最近「おくりびと」とランキング1位を争っているので観に行きました。  観ないと分からないスゴイ作品です。  題名でソンをしています。
筋書きに無理なところがありますが、観ておきたい秀作です。
「changeling」とは、ヨーロッパの民話で妖精が子供をさらって、その代わりに置いてゆく子供の意。      1928年頃は世界恐慌の時代です。  日本も貧富の差が開いて、大正デカタンスの余韻がありました。  女性のファッションに注目・・・

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2009年2月24日 (火)

「おくりびと」アカデミー賞外国語映画賞決定

Photo 2月23日昼過ぎに「おくりびと」が外国語映画賞に決定

滝田 洋二郎監督がオスカー杯を手に・・・

日本映画の本場「アカデミー賞」は初めて(アメリカでの上映は「Departures」旅立ち)
短編アニメ賞に加藤久仁生の「つみきのいえ」がダブル受賞

第81回アカデミー賞作品賞は、映画『スラムドッグ$ミリオネア』が獲得

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2009年2月21日 (土)

日本アカデミー賞に「おくりびと」

Photo 皆さん     おめでとう!
10部門での入賞ですが、音楽賞もあげたかった感じ・・・

最優秀作品賞の
ほかの主な最優秀賞は次のとおり。

 ■主演男優賞=本木雅弘(おくりびと)

 ■主演女優賞=木村多江(ぐるりのこと。)

 ■助演男優賞=山崎努(おくりびと)

 ■助演女優賞=余貴美子(おくりびと)

 ■監督賞=滝田洋二郎(おくりびと)

 ■脚本賞=小山薫堂(おくりびと)

 ■外国作品賞=ダークナイト

 ■音楽賞=久石譲(崖の上のポニョ)

 ■アニメーション作品賞=崖の上のポニョ

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2009年2月18日 (水)

映画・ベンジャミン・バトン 数奇な人生

The Curious Case of Benjamin Button
ブラッド・ピット! 80歳の肉体で生まれ、年を取るごとに若返り、赤ん坊で死んでゆく男の物語・・・ Photo_4   
年老いて死期の迫ったベンジャミンの妻のディシーは古い日記と絵葉書の束を娘に読んでもらう回想で話は進みます。
ある時計職人が戦死した息子を悼み「時が遡れば息子が帰ってくる」と考えた新しい駅に作った針が逆転する大時計が時を刻みだした時に醜い皺だらけのベンジャミンが産まれました。

特殊メイクとCGで年老いたブラビを構築して、それを時系列に沿って各時代を演ずるスタンドマンの体と合成する特殊撮影です。
母娘の会話からその時代のエピソードを積み重ねてゆく手法で3時間弱の大作がアット言う間にエンドロールを迎えます。
黒人女性(母親役を好演)に拾われて老人施設で育てられながら美少女ディシーとの運命的な出会いをむかえます。
デイシー(ケイト・ブランケット)は威厳溢れるエリザベス王女と打って変わって可愛いバレイ・ダンサーの肢体を見せます。
47才のブラピの20歳代の若さはアッケに執られました。

翁は80歳を越えましたが、これから逆に若返ってゆく運命に出会ったら躊躇しますネ・・・
この二人は年齢と肉体が交差した時が一番幸せでした。
可愛い赤ん坊になったベンジャミンは年老いた妻に抱かれて息を引き取ります。

ぜひ観てください!           スバラシイ演出!   素敵なカメラ!
予告編はよく出来ています。

   <翁の採点>  ○○○○△

劇場を出てから胸に小さなシコリが残りました。  異常な人生の逆行の物語の精でしょうか・・・      アカデミー賞の発表が迫っています!

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2009年2月 8日 (日)

映画・ チェ 39歳別れの手紙

Che_2 CHE part two
前編がドキュメンタリー風だったから、後編はアクション場面が多いかと期待してましたが、淡々と事実を追います。
変装して友人として家族と食事するシーンは身をつまされます。  奥さんだけが気づいています・・・
アメリカに欺瞞されているボリビア政府に反抗して、人民のために共産革命を遂行するゲバラに”異邦人”の虚しさがつきまといますネ・・
「革命は勝利か、さもなくば死しかない」とのゲバラの言葉はロマンではなく虚しさを感じます。
谷間の斜面に追い込まれ、最後は銃弾がつきて捕らわれるシーンは凄いサスペンスです。
最後はゲバラ本人の主観映像で画きます。
銃弾が撃ち込まれ、ゲバラの目線の床が傾き悶絶の声とともに白濁します。
前編の初めに戻ったグランマ号のシーンは余分です。
無音で続くエンドロール・・・
伝説の英雄となりつつあるチェ・ゲバラを求めても日本には出てきません。
アメリカは変わるでしょうか・・・
テロと話し合う時が来ています。

    <翁の採点>  ○○○○●

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2009年2月 1日 (日)

映画・  マンマ・ミーア!

Mammma_mia MAMMA MIA!

また、初日に観ました!
世界中で上演されているミュージカルの映画化・・  日本では劇団「四季」が熱演しています。

エーゲ海に浮かぶ小島で小さなホテルを営むシングルマザーのドナ(メリル・ストリーブ)の20歳の娘ソフィ(アマンダ・セイフライド)の結婚式に三人の父親がやってきて大騒ぎになるお話・・・

ABBAの既存のヒット曲22曲を並べてストーリーを構成するジュークボックス・ミュージカルのスタイルです。

「ハニー・ハニー」「マンマ・ミーア」「チキーター」とお馴染みの曲に体が自然に揺れます。
最後の年増三人の「ダンシング・クイーン」は圧巻です。
すかさずメリル・ストリーブが「さあー、もう一丁」と全員の乱舞が始まります。
すごいサービスです。
エンド・ロールにアマンダ・セイフライドの歌声が最後まで続きます。
最初に場内の左側からサウンドが嵐のように迫ってきます。  音調設備の良い大劇場でご覧になってください。

三人の父親の後始末のストーリーなんかは蛇足です。
歌って、踊って・・・  観客はみなハッピーです。

     <翁の採点>  ○○○○●

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2009年1月26日 (月)

映画・  チェ;28歳の革命

Che2 CHE;part 1
キューバ革命の立役者のチェ・ゲバラの一生を画いた前編です。

白黒画面を多用して記録映画をダイジェストしたドキュメンタリー風に編集してあります。

カストロとゲバラのキューバ革命とその後のソ連の援助による核ミサイル問題でアメリカと対決したキューバ危機を常識として知っておく必要があります。
ジョン・レノンから世界一格好の良い男と称せられたチェ・ゲバラを上手く演じています。
途中で少し眠くなりましたが、後編も観たいです。

    <翁の採点>   ○○○●●

あらためて、チェ・ゲバラの解説をします。   

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2009年1月23日 (金)

「おくりびと」アカデミー賞外国語映画賞にノミネート

「おくりびと」がアカデミー賞の「外国語映画賞」候補の5作品の中に選ばれました。
2月22日に発表されます。Photo_2

なお、「おくりびと」は1月20日に毎日映画賞に入賞し、その際に劇中で葬儀屋の女事務員を好演して、昔に幼い子供を捨てた過去のある母親役で観客の涙を誘った余 貴美子が助演女優賞を獲得しました。

おくりびと」はまだ何処かで上映しています。
チェロのメロディもお楽しみください。
大阪ではピカデリーとパークスで1/24から再上映・・
また本編9月26日号に映画評を掲載しております。
カテゴリーの映画かバックナンバーの9月よりお進みください。

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2009年1月19日 (月)

映画・ 007/慰めの報酬

007 Quantum of Solace

前作の「カジノ・ロワイヤル」の続編で山岳地帯での物凄いカーチェイスで始まります。
引き続きボートチェイスに飛行機チェイスと舞台をイタリヤからロンドン、ボリビア、ロシヤと移しながら立体的な追跡、格闘シーンが半分を占めます。

今回のボンドは殺しすぎですヨ・・・
これでは正義の味方もソッポ向きます。
第三作があるようですが、こんどは何かの工夫が無いと飽きられます。
ダニエル・クレイグもショーン・コネリーを越えるのは大変です。
オペラ「トスカ」の舞台が出てきますが、取って点けた感じ・・・
この写真の黒ずくめの二人が砂漠から帰還するシーンが一番情緒がありました。
任務と個人的な復讐のはざ間の葛藤を画いていますが、この題名と関連があるのでしょうか?
踏み荒らされた雪の中に落ちているネックレスから次の物語が始まるのか・・・

    <翁の採点>   ○○○△●

珍しく同じ観るならと上映一週間前の先行上映に行きましたが、三作目を期待した△がおまけです。

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2008年12月25日 (木)

映画・ バンク ジョブ

Bank_job The Bank Job

1971年 ロンドンのベイカー街の銀行で起こった強盗事件の実話に基づいた犯罪映画です。  まだ携帯電話はありません。
スバラシクよく出来た快作です!

冴えない中古車デイラーのテリーは幼馴染の美女マルティーヌから銀行強盗を持ちかけられます。
麻薬の持込で捕まった彼女が政府の裏組織に利用されて、そのカラクリに気づかず持ち込んだ話です。
銀行からチキン店を一つ置いた店舗の改装と称して地下トンネルを掘って銀行地下の貸金庫室に忍び込んで莫大なキャッシュやダイヤと共に英国王女のセックス・スキャンダルを盗撮した写真を持ち出します。
政府の裏組織はこれを手に入れるのが目的でした。
それと一緒に政府高官のスキャンダル写真や汚職警官の賄賂のリストまであったからサアー大変・・・
警察にMI5(英国FBI)からマフィアも絡んだ大捕り物が展開されます。
新聞も大騒ぎですが、すぐに報道管制が敷かれます。
英国富裕層の爛れきった裏社会の描写もよく映し出されています。
テリーは政府上層部との裏取引で写真や帳簿を渡します。
MI5によって責め殺された犠牲者が一人出ましたが、あとは皆んな大金をもって亡命します。
マイアミで戯れるテリー一家は映画の冒頭にも映し出されています。
汚職警官や政府高官の多数が処分されました。
テリー夫妻とマルテイーヌとの感情の駆け引きも一つの伏線です。
濃厚で克明な演出によって最高質の秀作が出来上がりました。

        <翁の採点>  ○○○○△

スバラシイ作品ですが、最高点を付けられ無いのは犯罪映画の弱みでしょうか・・・
東京・大阪ともに単館上映なのは観る機会が少なくてモッタイナイですネ!
題名もそのものズバリですが、少し寂しいです。

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2008年12月15日 (月)

映画・ WALL・E ウオーリー

Walle WALL-E

デイズニーらしい究極のCGアニメです。
予告編で29世紀の荒廃した地球で独りぼっち掃除を続けるウオーリーと白いボデイのイヴとの淡いラブストーリーと好ましく感じていました。
実際に観て、楽をして退化してしまった人間社会への風刺や、IT問題を提起していますし、コンピューターを多少分かっていないと難しい展開です。Photo
まして子供は分からないでしょう。
二つのロボットが表情と電子音でほとんど会話のない進行と音楽はグー・・・
エンドロールも好かったデス    明るくなるまで誰も立ちません・・・ 半数は眠っていました。    なんば東宝のシートが好過ぎるからでしょうか?

    <翁の採点>  ○○△●●

しばらくレッドクリフが興行成績1位でした???  今週はウオーリーをトップに据えた所がありました・・・   なぜ眠くなるのか・・・課題を広げ過ぎたから・・・

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2008年12月 6日 (土)

映画・ 東南角部屋(かどべや)二階の女

Photo_2 東南角部屋二階の女
早速、探検開始です。

東京芸大・大学院映画研究科を去年卒業した1期生の池田千尋(監督部門27才)の商業映画のデヴュー作品です。
内容は上記オフィシャルサイトで見てください。
皆んなで”幸せ”をつかむ、心をなごませる秀作です。
セピアに紗をかけたフイルムの色調はこの古びたアパートの色でしょうか・・・
後半、香川京子が温泉旅館から遠い山脈を眺めながら♪歌を忘れたカナリヤは・・・♪と童謡を唄ってフト恥ずかしげに辺りを見回すシーンがあります。   彼女の今までの一生でしょうか?   この映画の主人公は彼女では?
香川京子のいぶし銀のような演技には胸を打たれます。
はじめは間(ま)をとった演出には眠くなりかけましたが次第に引き込まれてゆきました。
無言で味のあるスバラシイ文芸作品です。
同人文芸誌の中から拾い出された感じがしました。

   <翁の採点>  ○○○○△

△はこの女流監督の次作にかける期待です。
百億円をかけた超駄作を観たあとだけにホットしました。

                

                  童謡「カナリヤ」(詩・西条八十)

♪歌を忘れたカナリヤは後ろの山に棄てましょか
   いえいえ それはなりませぬ
  歌を忘れたカナリヤは背戸の小薮に埋めましょか
   いえいえ それはなりませぬ
  歌を忘れたカナリヤは柳の鞭でぶちましょか
   いえいえ それはかわいそう
  歌を忘れたカナリヤは象牙の舟に銀のかい
   月夜の海に浮かべれば 忘れた歌を思い出す♪  
 

        

    

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2008年12月 4日 (木)

今年のSAC映画大賞は?

Photo 年末が近づいてSAC映画大賞(勝手な企画でゴメンナサイ)の候補を選びます。

ダントツで「崖の上のポニョ」です。
これはアニメですから、劇映画としては「おくりびと」を推薦します。Photo_4   

Ps_2Photo_6 洋画は困りました。
ハリウッドの不振が原因でしょう・・・
とりあえずこの二作品を候補にあげますが、最近のものですから如何に印象に残った物が無かったことになります。
洋画で「再会の街で」や邦画で「山桜」と「山のあなた・・徳市の恋」が好ましい作品でした。

あとひと月は独立系の映画館で探してみます。

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2008年11月16日 (日)

映画・ P.S.アイ ラヴ ユー

Ps_2

P.S. I love you

ニューヨークの冬、最愛の彼を亡くした彼女の許に彼から手紙が届きだします。
傷心の彼女を労わり、励まし・・・ 時には抱きしめ、唄ってくれます。
最後に”P.S. I love you”

現実に過去が入りこんでくるから、大人のお伽噺ですネ・・・  メルヘンの世界に浸りましょう・・・
二人の愛染めはアイルランドの高原の中で展開されます。    スバラシイ風景です。
バックには、これまたスバラシイ音楽です。
春になり、夏と秋が過ぎて、また冬になりました。
彼女のこころは次第にほころんで、次のアイルランド男に心を寄せて行きます。
10通目の手紙には”もう過去を忘れたでしょう”と追伸に”ever”(永遠に)が付きました。

この手紙は誰が出していたか?   野暮は無し・・・  二人の結婚にツラク当たっていた彼女のお母さんはスバラシイひとです。
最後にお母さんとアイルランドを訪れます。

エンドロールに流れる日本語の主題歌がこれまたスバラシイ・・・

    <翁の採点> ○○○○●

ここに掲げた写真は出てきません。   ポスター用ですネ・・・
1ヶ月経っても上映しているので、観に行きました。   これを拾いものと言います!
次の男に彼の手紙を見せるヤンキーズ・スタジアムもスバラシイですヨ・・・
●はゲイの表現がシツコかったから・・・

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2008年11月 8日 (土)

映画・ その土曜日、7時58分

Photo_2 Before the Devil knows you're dead                              (悪魔があなたの死に気づく前に)
邦題の「その土曜日、7時58分」は中々気のきいたネーミングですが、映画の中身は原題のとおりです。
映画は写真の中央の長男夫妻のバックから攻めるセックスシーンから始まります。
成功した会計士をしながら、会社の金に手を付け麻薬に溺れている長男が自堕落な弟を引き込んで父母の経営する宝石店を襲って失敗します。
時間を交錯させる演出は効果的です。
男三人の演技も夫々大したものです。
破滅に向かって突っ走る男達の焦燥をジリジリとあぶりだし、父親も巻き込んでドツボに嵌って行きます・・・  が、この父親が本当の主人公ではないでしょうか?
最後に近づいて父親が昔は犯罪者であったことが分かります。
長男が弟を脅迫する男を射殺しながら返り討ちにあって病院に担ぎ込まれます。
病室で父親は長男を抹殺します。     落ち込みますヨ・・・
最後のサスペンスはスゴイです。   ネタバレはしません。                       観にいってください。               
親子と兄弟の確執が大きなテーマです。

今年は傑出した洋画が無いなかで、全編サスペンスに被われた屈指のハードボイルド作品です。

     <翁の採点> ○○○○● 

    エゲツナイ内容ですが、スゴイ作品です。    ●(エゲツナ度)は観る人によって決まります。
最後に長男が乗り込んだ現場にトヨタ・クラウンが停まっています。

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2008年11月 1日 (土)

映画・ブーリン家の姉妹

                                Boleyn_2                            

The other BOLEYN girl

16世紀のイングランド王室のヘンリー8世を巡る田舎貴族ブーリン家のアンとメアリー姉妹の葛藤を画いた歴史映画です。
豪華な衣装と重厚なセットの中で陰謀と策略が渦巻きますが、最後はブーリン一族はメアリーを残して全員処刑・追放されます。
アンと弟の処刑シーンは残酷そのものです。
繰り返えされる出産と流産は男性が見るのは楽しいものではありません。

最後まで息を注がせず観ましたが、イヤーナ感じが残りました。

       <翁の採点> ○○○●●

原題の”もう一人のブーリンの女性”とはメアリーのことでしょう。
ヘンリー8世はメアリーと結婚する時に前の后を離婚するためローマ・カトリックと絶縁してイギリス国教会を創めました。
16世紀のイングランドはまだフランスの隷属下にありましたが、アンの残した娘は後のエリザベス1世で貿易で世界を制覇してグレート・ブリテンを造りあげました。
しかし、貿易の最大の利潤は西アフリカを軍事力で制圧した奴隷貿易だったことも忘れてはなりません・・・
ヘンリー8世の男女関係はヒドイものですが、たま〃〃来日したチャールズ皇太子も離婚歴のあるカミラ夫人と結婚したように英国王室には不倫の伝統があるのですか・・・

                                                                      

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2008年10月11日 (土)

映画・  ア イ ア ン マ ン

Photo IRON MAN

人気のアメリカ・コミックの映画化です。

兵器開発企業のCEOが自ら作り上げたパワード・スーツで身を包んでロボットになって大活躍します。

アフガニスタンの悲惨さや、”新開発兵器で戦争が無くなるか?”とかリアルな問いかけもありますが、アクション場面でCGを駆使して非現実をリアルに表現した大人の漫画です。
戦闘機とのバトルは迫力満点・・・

最後に「エンドクレジットのあとに続きがあります」と出ましたから、長いクレジットを辛抱強く待ちました。
片眼帯をした司法長官なる者が出てきて、「アイアンマンはヒーローでは無く社会の一員だ」と告げます。

この映画は次作のために観るものですか?

  <翁の採点> ○○○?●

次作を観てから評価します・・・

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2008年9月26日 (金)

映画・ お く り び と

Photo おくりびと とは死者を清拭し、化粧して衣装を整え納棺する”納棺師”のことです。
この主題を考えると誰でも億劫になります。
・・・ですが、どうぞご覧になってください。
泣いて、笑って、そして温かい心になれます。
ひさしぶりの邦画の本格派の傑作です。
日本人の宗教感が世界でも認められてモントリオール映画祭での受賞になったのでしょう。

妻も親友も「汚らわしい」と忌み嫌ったこの職業を本木雅弘は天職として慎重・正確に愛情をこめて果たして、遺族から感謝されます。
プロのチェロリストとして、やっとデビュウ出来たのに楽団の解散で、故郷の山形に帰り、ベテラン怪優山崎勉の”旅立ちのお手伝い”の口車に乗せられて、この仕事につきます。
最初に展開される山形交響楽団と合唱団のベートーヴェンの「第九・合唱」の演奏は見事です。    全編を流れる「おくりびと」のテーマ曲はNHK及び東京都交響楽団の首席を含む13名の一流チェロリストが演奏しております。
Xマス・イブの夜、本木雅弘の奏でるチェロの”アベマリア”は室内から最上川の川原に移り庄内平野から鳥海山の美しい光景を展開します。   本木はチェロの特訓でプロ顔負けの技術を身につけ、アテレコですが見事なチェロを聴かせてくれます。
やさしい銭湯のおばさんの事故死に赴いた本木・広末の夫婦はこの仕事を忌み嫌うおばさんの息子の親友の許しを得て納棺の仕事にとりかかります。   ここがクライマックスです。 
体の清拭を終えて顔を拭くように渡す布を親友は涙と感謝で受け取ります。
広末はここで夫の仕事を理解して許します。
この世に差別はありません・・・

生と死の旅立ちを温かい心になれる美しいチェロのメロデイで送りましょう。
吉行和子・余貴美子・笹野高史の助演陣にも拍手を・・・

  <翁の採点>    ○○○○○

本年度の映画ベストテンのトップを快走している「崖の上のポニョ」に並ぶ秀作です。
それにしてもハリウッドはどうなっているんでしょう・・・

余談・・・  死者役の役者はどんなに静止しても顔に鼓動が伝わりますから、CG画面で処理されています。
「石文」(いしふみ)は映画のエンドで理解してください。  30年前主人公を捨てた父親の遺体は息子に渡す石文を握りしめていました。
エンドタイトルは本木が粛々と行う納棺の儀式を写し、”おくりびと”のメロデイを流しながら終わります。             

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2008年9月14日 (日)

シンフォニカ定期演奏・児玉宏のブルックナー

Photo モーツアルトの弦楽協奏交響曲です。
弦楽器は6×5×4×4×2とホルン2にオーボエ2の室内楽を大きくしたような編成です。
ソロリストはヴァイオリンが新進気鋭の山田晃子とヴィオラが熟練の今井信子です。
静かな気持ちの良い曲です。
ソロリストが随所に同じ旋律を掛け合うようにぶつけあう所があります。
山田は細く綺麗に、今井は粘りのある音を出します。
個性の違いでしょう。
楽譜をめくる時、山田はヴァイオリンを顎で支えて左手でめくります。  今井は弓を左手に渡して右手でめくります。
ツマラヌコトに興味を持ちました。
メッタに聴けぬヴィオラの音色は素晴らしいです。
長身の山田はエンジのイブニングで他の人は黒一色です。

ブルックナーの第一番は本邦初演ではないでしょうか・・・

3倍に膨らんだ大編成で重厚かつダイナミックな演奏を児玉宏が聴かせてくれました。

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2008年9月 3日 (水)

映画・ 敵こそ、我が友

Photo
2

敵こそ、我が友       資料フイルムと被害者や関係者の訴えの記録をナレーションでつづった完全なドキメンタリーです。

第一の人生はナチスの占領下のフランスのリヨンで<リヨンの虐殺者>の異名をとった戦時下。
第二の人生はヨーロッパでアメリカCICの保護を受けた対ソ連へのスパイ活動。
第三の人生はフランスの戦犯要求から南米ボリビアに逃れ軍事政権を支援してチェ・ゲバラの暗殺計画に加わりました。
最後はフランスに売られて終身刑(フランスは死刑なし)の判決を受け1991年獄死しました。
米国等の自国の有利のために手段を選ばぬ国政・外交の卑劣さを画いています。
戦勝国には戦争犯罪人は居ません!・・・
”人道への罪”とは誰が言えるのでしょうか?

      <翁の採点>   ○○○●● 

画の下のタイトルは拡大してご覧ください。

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2008年8月24日 (日)

映画・SEX and the CITY

SEX and the CITY
アメリカの人気TVドラマの総括映画化です。
「LABEL」と「LOVE」を求めてNYにやってきた4人の娘達の20年経ったその後を追います。Sex
キャリーは文筆業で金持ちの男性との結婚をもくろむこの映画の主人公、サマンサはPR誌の社長で一番年上、シャーロットは既婚で養女をもらって母親とも同居、ミランダは弁護士で既婚ですが仕事で忙しい・・・
冒頭でこれまでの顛末をサラリとみせますからドラマを観てなくても大体わかります。
4人の「AROUND40」(アラフォ)世代の現実と悩みを追います。
セックスとファッションが売り物のドラマすから、300着以上のドレスとバッグ・靴のNYブランドの展開とセックスシーンが多いことは好きな方はタマラナイですが、前半は辛抱しましょう。
キャリーの結婚が決まって豪華な前夜祭から当日に結婚をためらう新郎を公衆の前で花束で殴りつける場面がクライマックスで、これからが面白くなります。
四人がそれぞれ抱える事件と悩みを「友情」が支えます・・・
最後は6ケ月後キャリーは彼を許してノンブランドのウエデングドレスで市役所で式を挙げ、四人の家族がそろって街のレストランで会食です。
サマンサの50才のバースデイ・ケーキを囲んでこの長い々々物語はおわります。

        <翁の採点> ○○○△●

一昨年の佳作「プラダを着た悪魔」を想像しましたが、方向が違いました。
観客は若い女性とアベックです。  若い女性のグループは嬌声をあげていましたが、アベックの男性は戸惑ったと思います。
3~40台のキャリヤー・ウーメンの感想を聞きたいです。
瞬間、ヘヤーや男性器が写りますから興味のある方はマバタキをしないように・・・

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2008年7月25日 (金)

映画・崖の上のポニョ

Photo 崖の上のポニョ
子供はドキドキ・・・ 大人は童心に帰る・・・
宮崎 駿の原作・監督・脚本のCGを使わない全編手書きのアニメです。

NHKのプロフェッショナルで製作過程が紹介されました。
冒頭の5分間で台詞を入れずに観客を海の世界に導きました。
これまで「ナウシカ」や「もののけ姫」のような重厚な作品でイロイロむつかしい議論がありましたが、この作品は理屈はぬきにして美しい絵本をながめ、楽しい音楽にふれて、皆んなが幸せになるアニメです。

子供もお母さんもお父さんも楽しみましょう・・・
興行成績は「千と千尋」を越すとおもいます。

     <翁の採点>  ○○○○○

リンクして宮崎 駿のモノローグをご覧ください
    生命感の溢れる作品です

    ♪ ポーニョ  ポニョ  ポニョ  女の子 ♪

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2008年7月19日 (土)

シンフォニカ定期演奏・ウェストミンスターからの風

英国の作曲家Photo ヴォーン・ウイリアムズの没後50年を迎えて
冒頭の「グリーンスリーヴズ」による幻想曲はフルートとハーブを主体とした誰でも知っている旋律を・・・
「ロンドン交響曲」はハーブによる”ウエストミンスター寺院の鐘”により始まり鐘の音でおわる長大なロンドンの風物を彷彿されるメロデイを円熟した大友直人のタクトでよくまとめました。

間にはさまって横坂源のチェロ独奏によるショスタコーヴィッチの「チェロ協奏曲第1番」・・・
横田は二十歳すぎのシュトットガルト音楽大学の学生です。
この若者がこの難曲を淡々と現代風に弾きこなしました。
第3楽章のカデンツア(つま弾き)に円熟が加われば完璧です。
演奏至難のホルンの独奏はみものです。
この若者の将来を注目しましょう。

        ブラボウ!

                 プログラムを拡大してご覧ください

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2008年7月17日 (木)

映画・インデイ・ジョンズ/クリスタル・スカルの王国

Photo Indian Jones and the Kingdom of the Crystal Skall
リンクして流れるテーマ・メロデイをお聴きください。
これだけでワクワクします。

失われたアーク(1981)
魔宮の伝説(1984)
最後の聖戦(1989)

上記3作につづくインデイ・シリーズの復活です。
19年ぶりに女スパイ隊長に率いられたソ連軍隊と戦いますが、アマゾンからメキシコの古代マヤ遺跡を訪ねてのアクションまたアクションでインデイの面白さを充分見せてくれます。
しかし、この20年間にCG技術は目をみはる進歩をとげています。
それから考えるとあまり優れたテクニックとはいえません。
昔の彼女が出てきます。  「失われたアーク」の時の30年前の彼女です。
インデイと協力して戦う少年が二人の子供だったとは・・・
20年30年前の内容を逐一覚えておれば面白い引用がありますが・・・
全体としてSF風になって最後はUFOや宇宙人が出てくるのも愧じろぎました。
最後に帽子をJRに渡さなかったから5作目を作るつもりでしょうか!
終わってみればスピルバーグに弄ばれたような感じ・・・
インデイ・マニアはたまらないでしょう。

     <翁の採点> ○○○●●

 初めの方で核爆発があります。   被爆したインデイは防護服を着た人にブラシでゴシゴシ洗ってもらっていました。   米国人の核爆発に対する認識がこの程度なら、地球の核による滅亡はあり得ますネ・・・

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2008年7月 9日 (水)

映画・告発のとき

Photo IN THE VALLEY OF ELAH (原題)は女刑事セロンの息子に語りかける「ダビデとゴリアテ」のお伽噺の題名。

イラクからの帰国後行方不明になった息子を探すベトナム戦争の元MPトミー・リー・ジョーンズの終始重苦しい戦争がもたらす悲劇の物語。
脚本・演出が精緻を極め一流の役者の演技で本年度のベストテンに入ろうかとの秀作ですが、一般的なエンタテイメントとして楽しむ映画ではありません。Photo_2
元MPの貫禄で事件を推理するジョーンズ・・・
上司や署長と渡り合い軍警察に引けを取らず真相にせまる女刑事セロン・・・
女ながら犯人逮捕の格闘場面はよくやります。
息子の写した携帯電話の動画の解析から、人を殺すことが当たり前の戦場で多くの兵士が自分の正義や良心をドンドン失い感覚が麻痺して行く過程が写しだされます。
ジョーンズは信頼する息子が麻薬をやり、捕虜を虐待して子供を平気でひき殺す「心の闇」を持っていたことが分かります。
真犯人は戦友の三人でした。
酔っ払って基地に帰る途中のふとした過ちでした。

故郷に帰ったジョーンズは星条旗を逆さに掲揚して降ろせないようにポールに綱を粘着テープでグルグル巻きにします。
逆国旗は国家の「危険信号」です。

ジョーンズがセロンの息子に”エラの谷”の物語りをするときは好きお爺さんの顔でした。

    <翁の採点> ○○○○▲

久しぶりで梅田東宝に出かけて№4・5・6が新しい小劇場に変わっているので驚きました。

戦争の無い地球の実現を・・・

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2008年7月 1日 (火)

映画・奇跡のシンフォニー

2 AUGUST RUSH (原題)は主人公エヴァンの芸名です。

音楽に天才的な才能を秘める孤児のエヴァンが両親を求めてさまようNYでの運命の出会いをロックとゴスペルにクラシック音楽でつづったファンタジックな音楽映画の傑作です。

はじめてギターに触れるなり演奏をはじめたり、♪の基礎を習うなり作曲を始めたり間尺に合わぬことをアレコレ言うのは止めましょう。
エヴァンがよく使うギターのタッピング奏法はもう古いものとか、母親のライラのチェロは6ヶ月の基礎練習だけだからギゴチないとか揚げ足取りも止めましょう。

父親のロック・ミュージシャンの歌はよくナレーション効果を果たしました。

なによりもゴスペルがスゴイです。Photo
右の写真の初めて出合った親子のギターの競演はこの映画のクライマックスです。

エヴァンの作曲・指揮の”オウガストの狂詩曲”に引き寄せられてきた父と母・・・
光り輝く野外演奏会場が宙にのぼってゆきます。
つづくエンド・タイトルでロックの歌声は”心は一つ”とうったえてゴスペルの”神の手”で閉じられました。

  <翁の採点>  ○○○○●

現在の観客動員は「インデイ・ジョーンズ」と「ザ・マジックアワー」に「シンフォニー」が続いています。   ネットへのアクセス数と観てよかった度は「シンフォニー」が1位です。

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2008年6月30日 (月)

またまた 児玉 宏

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6月30日(月)
日経朝刊

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2008年6月27日 (金)

日経新聞・シンフォニカ評

2
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2008年6月22日 (日)

シンフォニカ第126回定期演奏会

Photo 児玉宏の音楽監督就任記念コンサートです。
戴冠式行進曲「王冠」は70年前に英国国王ジョージ6世の戴冠式で演奏されたものですが、短い曲ですが珍しくパイプオルガンが加はりハープにパーカッションが並ぶ大編成で演奏されました。

ロシヤの重鎮プロコフィエフの第七番「青春」は60年前に作曲者が亡くなる最後の交響曲です。
美しい金管楽器の響きと波打つ旋律は巨匠の偉大さを感じますが、翁にはクラシックはオーソドックスのほうが親しめます。

児玉宏がこれからシンフォニカをどのように引っぱって行くのか期待しますが、この方は希少性を追うのが心配です。

NHKが三作品とも録画・録音していました。

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2008年6月14日 (土)

映画・ 山   桜

Photo_2  山  桜 は藤沢周平原作の「時雨みち」(新潮文庫)に収録された短編の映画化です。

野江(田中麗奈)は墓参の帰途に山桜の一枝を手折ってくれた凛々しい若侍が以前に縁談を申し込んできたのを無碍に断った手塚弥一郎(東山紀之)とわかって胸にときめきを覚えます。
話を進めます。    半年後、弥一郎は悪政を企む組頭を斬って大目付に出頭します。
野江は夫に弥一郎の言動を庇ったことから離縁され実家に帰されます。
映画は春から冬へと山形の美しい自然の移り変わりと野江の心情を追って行きます。
雪の中を弥一郎を思いやって狂おしくお百度詣りをする野江・・・Yamas
弥一郎の処分は参勤交代で江戸に行っている殿様の帰国を待つことになりました。

また春がめぐってきました。
野江は決心して手折った山桜の一枝を持って弥一郎の実家を訪ねました。
原作の最後の一節を移します。

”弥一郎の母は「いつかあなたがこうしてこの家を訪ねてみえるのでないかと、心まちしていました。  さあどうぞお上がりください」   履物を脱ぎかけて、野江は不意に式台に手をかけると土間にうずくまった。
ほとばしるように眼から涙があふれ落ちるのを感じる。  取り返しのつかない回り道をしたことがはっきりわかっていた。  ここが私の来る家だったのだ。  この家がそうだったのだ。  なぜもっと早く気がつかなかったのだろう
。”

原作はここで終わりますが、映画はもう少し進みます。
このころ丁重にもてなされている牢獄で端然と座っている弥一郎がふと首をめぐらすと高い窓の外は桜が満開です。
野江は弥一郎の母と幸せそうに粽(ちまき)を巻いています。
土手の上に参勤交代から帰ってきた大名行列が整然と通って行きます。
ここから一青窈の主題歌「栞」が始まりエンドロールが流れます。

田中麗奈、東山紀之、檀ふみ等が監督のパントマイム的演出に見事に応えた珠玉の文芸作品です。   詩情を見事につらぬき通しました。
撮影は山形の庄内映画村で行われました。   途中に中だるみしたことと、セットにもう少しお金をかければ・・・
最後の大名行列はエキストラ百数十名が出演しました。Photo

     <翁の採点>  ○○○○▲

観客がほとんど後期高齢者なのはどうしてでしょうか・・・
定員の少ない名作劇場一箇所では当分観るのに苦労すると思います。

原作では野江の家庭事情をそこそこ詳しく説明していますが、映画では野江と弟との対話や婚家での会話で知らそうとしてますが、少し理解し難いかも・・・
原作が先か、映画が先か?     翁の読んだのは二十数年前ですが冒頭のシーンは記憶していました。
結末がどうなったのか、読者・観客にゆだねるのもロマンチックですネ・・・

もう、一つ    藤沢周平はスバラシイ!

   

 

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2008年6月 7日 (土)

映画・ランボー  最後の戦場

Photo_2   RAMBO Ⅳ   
       最後の戦場

シルベスタ・スタローンの連作の最終編です。
場所はミヤンマーでベトナム戦争で己の心を失ったスタローンはボート屋をやっています。
難民救済の医薬品を奥地の住民にとどける教会から派遣された一団の中の女性から「ムダに生きるか  何かのために死ぬか?」と問われます。   これがテーマです。

彼らは現地軍に捕らわれ、それを救出する傭兵達のあとをランボーが追います。
不意を襲ったランボーの弓矢の襲撃からスゴイ乱戦になります。
五体がバラバラに吹っ飛び、腹が裂かれる アクション バイオレンス  流血度満点

それだけです!

ランボーは故郷のカリフォルニヤの父の農園に帰ります。
また、何か言い訳して戻ってくるでしょう。

   <翁の採点> ○○○●●

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2008年6月 2日 (月)

映画・山のあなた  徳市の恋

  Photo 山のあなた 
    徳市の恋

70年前の佳品のリメイクです。
昭和初めの、とある伊豆の山中の温泉町の話です。
この時代の女性は若い人を除いてまだ和服でした。

乗合馬車で東京から独りの清楚な美人が着きました。
徳市は初めの晩に按摩にいって謎の多い女と感じます。

美しい山の緑と清流を見事に捉えたカメラワークはすばらしいです・・・・
温泉町の雰囲気を見事なセットで表現しています。

叔父に連れてこられた少年との交流から徳市は淡い恋と嫉妬をおぼえます。
徳市をわざとつけさして河原に誘い出す謎の女・・・
客の財布から現金がなくなる事件が続いて起こって、徳市は女を疑いますが・・・
女は獣のような旦那から逃げ出した妾の身を打ち明けます。

ある雨の日、女の乗った乗合馬車を見えない体で狂ったように追いかける徳市、呆然と佇む山道は紫陽花の花盛りです。

草彅(くさなぎ)剛の好演はすばらしいです。
癒し系のこのような叙情詩は時には心を慰めてくれます。

  <翁の採点> ○○○△●

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2008年5月28日 (水)

映画・ 相  棒

Photo 相 棒
TVアサヒで100回以上回を重ねている人気TVドラマの映画化です。

翁はTVドラマはメッタに観ませんが、何故かこのシリーズは午後にある再映で時々お目にかかっています。

水谷豊の個性と人間関係を好ましく思っています。
それがこの劇場版を観て、全部が吹っ飛んでしまいました。

最初に東南アジアらしいテロ軍隊の戦車群の進入から違和感を覚えました。
主演の右京と薫の何時もと違うメチャメチャ緊張した固さは最後まで・・・
豪華な配役とお金がかかった映画です。
シリーズを観ていない初見の方は助演陣との人間関係が分かりませんから”相棒”の味が伝わりませんネ・・・
チェスで解くトリックも分かり難いでしょう。
折角2万人を動員したマラソン・シーンも迫力を感じません。
最後はお涙を強要して来ます。
刑事ものなのか、アクション映画なのか、日本政府の外交政策への批判なのか、最後は人情映画のラストです。

しかし、誰が観ても面白い映画と思います。

   <翁の採点>   ○○○●●

5/29    ロングラン決定 !!

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2008年5月21日 (水)

映画・最高の人生の見つけ方

Photo The Bucket List

棺おけ()リストが原題ですが、癌のため余命6ヶ月の金満家エドワードと家族のため一生を働いてきたカーターを演じる名優二人の人生のグランドフィナーレを飾る物語です。

翁は80歳を過ぎてあと何時まで生きるのかと考えるようになりました。
SACに皆さん・・・   あなたもBucket Listを書く年齢ですよ・・・

クライマーがアイゼンをきしませてヒマヤラの氷壁を登るシーンから始まります。
二人は同じ病室でやっとわだかまりが解けてBucket Listを書き始めますが、真面目なカーターは”知らない人に優しくすること”や”絶景を見て感動すること"等です。
エドワードは”ライオン狩”や”スカイダイヴィング”です。
エドワードの自家用ジェット機でListを実現する旅に出かけます。
アフリカの大草原で動物を追っかけたり、ピラミッドの上で埋葬の仕方を語り合う場面のカメラはステキです。
カターの”知らない人に優しくすること”はエドワードが義絶している娘を訪ねて初めて会った孫娘と”世界一の美女とのキス”は実現しました。
カーターは旅から帰って優しい大勢の家族に迎えられてからこと切れました。
エドワードはカーターの葬儀の席で”ただ一人の友だった”と呼びかけて間もなく彼も亡くなります。

冒頭のヒマラヤの場面に戻ります。
荘厳なヒマヤラ・ジャイアンツの見えるピークの頂上の石室にエドワードが愛したコーヒーの空き缶に納められた二人の遺灰が納められました。
リストの最後の”絶景を見て感動すること”が消されました。

高齢者と言われる方の必見の作品です。

    <翁の採点> ○○○○●

翁のBucket Listには”米寿(数えの八十八才)登山”と”友ヶ島の観念窟に納骨”の二項だけですが、実現さすためには余ほどの気力・体力と生活環境の温存が必要だと感じています。

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2008年5月14日 (水)

大阪シンフォニカ第125定期演奏会

Photo クラシック音楽の始めとされるベートーヴェンの交響曲第1番に続いて作曲された第2番です。

”世紀末ウィーンの知られざる交響曲Ⅰ”はハンス・ロット(1858-1884)の20歳の頃の作品です。

トランペットやホルン等の金管楽器9種類を21本並べた強烈な展開です。

第4楽章にコントラバスを前面に出したのも良かったです。

この青年は数年後発狂して25歳で夭折しました。
天才が狂気に結びついたのでしょうか・・・

自分の作品を聴くことも無くロットの死後100年以上経った1989年にアメリカで初演され、忘却の闇に葬られた作品は新たな命を得て旅立ちました。

指揮者寺岡清高は熱演です。

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2008年5月 4日 (日)

映画・ゼア・ウイル・ビイ・ ブラッド

Blood there will be BLOOD

19世紀のカリフォルニアを舞台に石油採掘に情熱を傾け勝ち取ったアメリカンドリームの物語で終わっていません。
石油王になった主人公が自身の冷酷なBLOODのため破滅する物語です。

映画は沈黙と不協和音で始まりますが、「そこでは必ず血が流れる」と直訳するだけでは理解できません。
一気に後半にもって行きます。

事故で耳が聞こえなくなった息子を列車に乗せて放逐するシーンは悲しいです。
世話になった新興宗教の牧師から神の神託によってBLOODを要求されるのは日本人には分かりにくいでしょう。Photo

主人公は結局肉親の愛を、自分に繋がるBLOOD(血統)を求めています。
腹違いの弟が現れます。  これも偽者と判って射殺します。
息子を呼び戻します。  息子は牧師の妹と結婚して独立を宣言して去って行きます。  その時”お前は砂漠のバスケットの中に捨てられていた孤児だ”と告げます。
最後に残った義理の甥になった牧師と無理やりに入信させられた報復として神を冒涜して殴り殺します。   息絶えた牧師の頭から重油のようなBLOODが流れています。
           
破滅!

不協和音の音楽が不安定なシコリを澱ませます・・・
2時間38分の長い長い重くて暗い大作です。
大衆娯楽映画ではありませんが、充分見応えはあります。

    <翁の採点> ○○○○●


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2008年4月29日 (火)

映画・  つぐない

Photo ATONEMENT (贖罪)

タイプライターの音と美しいピアノの連弾でこの映画は始まります。                  1935年第2次大戦前のイングランドの富豪の邸宅で作家をめざす13歳の少女は美しい姉と庭師の息子の医学生ロビーとの恋への嫉妬から暴行事件に嘘の証言をしてロビーを刑務所に送って姉との仲をさきます。
イングランドの草原と姉の美しいこと・・・

4年後、ロビーは入隊してナースになった姉とつかの間の恋を語り”白い岸壁の青い窓枠の家であなたを待ちます”と姉は言います。

イギリス軍のダンケルクの絶望的な敗戦と撤退作戦の中にロビーはたどり着きます。
18才になった少女は見習看護婦になっています。

ネタバレをします。    ここからは少女の空想です。
少女はロンドンの片隅に住んでいる姉を訪ねて過去の過ちの赦しを乞います。
そこにロビーも居ました。   二人とも彼女をゆるしてくれません。

その時はロビーはダンケルクで負傷からの敗血症で死んでいました。
姉もロンドンの地下鉄の中で空襲による配管の破壊で溺死してました。Photo_2

1999年、少女も年老いて大作家になっています。
彼女は21作目の作品の「贖罪」を書いています。
不幸に終わった二人に真実を書くのが”つぐない”だと言います。

ですが、映画は波うち際でたわむれる二人とドーバーの白い岸壁を背景にした窓枠の青い家を写して終わります。
美しいピアノの音色です・・・

久しぶりの文芸作品です。
事実と少女の空想が入り混じりますから、最後はとくに分かり難いでしょう・・・
長編の原作を2時間ではこなしきれてません。

     <翁の採点>  ○○○○▲

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2008年4月26日 (土)

映画・大いなる陰謀

LambsLIONS FOR LAMBS

この三人の顔ぶれを見ればアクション映画と思いますが大違い・・・

戦争を政治に利用する上院議員、国民と政治のはざまに葛藤する女性ジャーナリストそれと無関心な若者に行動させようとする大学教授の三人が各々の立場から思いを訴えます。

それに教授の教え子の黒人とメキシコ人の若者がアメリカと自分のために志願してアフガニスタンの岩山で散ってゆきます。

”子羊達にひきいられたライオン”の言葉は終わりにちかく出てきます。
なにを語ろうとしているのか考えてください。

あなたも無関心な風見鶏ですか・・・

アメリカはアフガンで戦争をしています。   日本もそれに手を貸しています。

   <翁の採点> ○○○○●

            最後の●は娯楽映画しか観ない方に捧げます

   

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2008年4月18日 (金)

映画・ フィクサー

MICHAEL CLAYTON(原題)はジョージー・クルーニーが演ずる主人公の名前です。
フィクサー(もみ消し屋)は適切な題名ですネ・・・ Photo_2
クレイトンのモノローグで始まりますが、もうここで難しそうだと感じます。

薬害訴訟になった企業犯罪の背後にうごめく弁護士・企業オーナー・法務部と殺し屋たちを画いて、システム続行のためモラルを忘れたアメリカ社会を告発しています。

始めの短いショットも最後で効いてきますから、眠たくなっても前半は辛抱しましょう。

自殺にみせかける弁護士の薬殺シーンはスゴイです。
これから畳みかけるように最後のどんでん返しに持ってゆきます。
辛抱した甲斐があって最後で納得しました。                                                渋い映画です。
息子との会話がステキです。

         <翁の採点> ○○○▲●●

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2008年4月12日 (土)

シンフォニカー第124回定期公演

Photo ロシア革命後の20世紀の二人の作曲家の作品です。
自由の無い体制の中でこれだけの作品が生まれました・・・
リャードフは才能はあるが根気の無い作曲家のようですが、ハーブと木管で始まったこの曲は宝玉のような短い交響詩です。

ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲では後半のソロで堀米ゆず子が全身を使ってその冴えをみせました。
使用楽器はグアルネリ・・・

交響曲第5番は弦の高・低、金管、木管にパーカッションが順番に回遊しながら、その個性を充分に出した開放と重圧の尾高忠明の見せ場です・・・

   ブラボー  note bleah

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2008年3月26日 (水)

映画・ ノーカントリー

Photo_2 NO COUTRY FOR OLD MEN

”老保安官に正義に生きる国は無い”と言った意味でしょうか・・・

老保安官の述壊で始まって・・・

メキシコ国境の砂漠の中で数台の自動車と周りに散らばる死体の山から積まれた麻薬を見て、大金をつかんだベトナム帰還兵。
それを追う不気味な殺し屋。
巻き込まれてしまった老保安官。

畜殺用のエアー・ガンが殺し屋の新兵器です。   錠前をぶち抜き、相手かまわず穴をあけてゆきます。
札束の中に発信機が隠されていますから、何処までも追ってきます。
この殺し屋にも殺しの哲学があるようです。

最後は帰還兵も奥さんも殺されたようです。   大金は何処へ・・・

結末の曖昧さがコーエン監督の特長です。

  ・・・最後は老保安官のボヤキで終わります。
引退を覚悟したようです。

だれが主人公なのか、考えます。

面白いですが、もっと期待をしてました。   アカデミー賞が脚を引っ張ったのか・・・

   <翁の採点> ○○○▲●

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2008年3月23日 (日)

大阪シンフォニカ第123定期演奏会

Photo エルガーのヴァイオリン協奏曲は初めて聴く曲です。
難解な曲と言えます。
それをソリストの竹澤恭子が正確にそして巧緻に見事に弾きあげました。
始めから終わりまで息つく閑の無い演奏ですから見事です。
彼女の使用楽器は日本音楽財団から貸与されている1710年製のアントニオ・ストラデイヴァリウスの名器”Camposelice”です。

ブラームスは大山平一郎の得意とするジャンルです。
管弦楽団の練習も良くできていました。

最後にこの公演を最後に引退する大山平一郎とセカンド・コンサートマスターの女性に花束が贈られました。
大山はその花束を一番若い団員のフルートの女の子に贈りました。
彼女は泣きました。

クラシックの演奏会では見られぬ光景です。

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2008年3月12日 (水)

映画・ バンテージ ポイント

Van VANTAGE POINT(有利な視点)

アメリカ大統領選挙の最中の時期を得た公開の大統領狙撃事件です。
よく出来た予告編で楽しむことができますヨ・・・

何べんも巻き戻すことで事件の真相に迫ってゆきます。
大統領の替え玉を使って、その裏を行って本物を誘拐するのは愉快です。
観光客のSONYのビデオカメラが活躍します。  SONYのCMかと思いました。

壮絶なカーアクションの末に大団円ですが、可愛い少女が助かってホットしました。
テロ組織の犯行の動機が説明されていませんから、面白いアクション映画出終わってしまいます。 もう少し人間関係を追及すれば・・・・     観て損はしません。

   <翁の採点> ○○○●●

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2008年3月 5日 (水)

レンブランドとフェルメール

Photo_2

これは17世紀の画家レンブランドの「夜警」の原画です。   363x437㌢の大作です。
ただいま映画「レンブランドの夜警」が上映されています。
この時代の絵画は絵の中に謎解きのような意味をもっていました。
この絵の中の中央の主人公の左にライトアップされている少女も謎解きの対象です。
映画はレンブランドの一生をおっていますが、三つの謎を追う推理劇の筋立てで演劇舞台の映像化といったような映画で,まだ観てません。
この原画とそっくり同じ場面があるようです。
Photo_3

3年ほど前にレンブランドと同時代のフェルメールの「真珠の耳飾の少女」と言う題名の映画がありました。
フェルメールの仕事ぶりを追って、フェルメール・カラーと言われるブルーと褐色で画面を彩ったユニークな構成です。
この少女も召使として登場します。

フェルメールは寡作な画家で50歳過ぎで亡くなるまで14点位しか作品はありません。
あとは贋作だといわれています。
もう20年以上前になりますが,天王寺美術館に彼の全作品とも言える9点の作品がお目見えして、すっかり彼の魅力に取りつかれました。
去年も東京国立美術館の公開は三点だったと思います。
「耳飾の少女」は45x39です。Photo_4

フェルメールの全作品をレンブランドの「夜警」の上に重ねて並べると丁度おなじ大きさになるそうです。
小品ばかりなんですね・・・
最後はフェルメールの暮らしたオランダの街「デルフトの眺望」96x115です。
これが彼の一番の大作です。

映画がきっかけで思わぬ脱線・・・

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2008年2月24日 (日)

映画・エリザベス;ゴールデン エージ

Photo
Elizabeth;the Goldenn Age

このポスターと同様に絢爛豪華な歴史スペクタルです。
装置・衣装・撮影とすべてがグー lovely
スコットランド女王の処刑までは順調だったのですが、スペインの無敵艦隊が押し寄せてきてからは間がぬけてしまいました。pout

98年公開の「エリザベス」の続編になります。

 <翁の採点> ○○○●●

おなじキリスト教の中の新旧の闘争ですネ・・・
現代の闘争もみな宗教が絡んでいます。

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2008年2月13日 (水)

映画・ラスト、コーション 色/戒

Photo LUST CAUTION

色欲と戒めですが、戒には指輪の意味もあるようです。

祭日にすることが無かったので、映画にでも行こうかとネットすると良い席が全部塞がっています。
次の日の予約を取って出かけましたが、雨の平日なのに満席です??

日本軍の占領下の上海と香港での抗日美人スパイの禁断の愛とその極限を画きます。
結局、「R-18」のセックス・シーンがお目当ての観客だったように思えます。
中国人のスバラシイ体位の変化が勉強になりました。
2時間半の長編ですが、展開とテンポがなんだか間尺に合わない感じでラストになだれ込みますが、最後の6カラットの指輪はなにを意味するのでしょうか・・・
自殺用の毒薬を飲まなかったのも間尺に合いません。
リンクして予告編をご覧ください。   すべてが間に合います。

   <翁の採点>  ○○○●●

   公開前に試写会の時に盗撮されたのか、中国で海賊版DVDが多量に出回ったようです・・・
中国・香港・台湾の合作ですから、何処からでも漏れます。

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2008年2月 6日 (水)

映画・ アメリカン・ギャングスター

Photo AMERICAN GANGSTER

原題の末尾はSTER(~の一員)でSTARではありません。
陳腐な題名ですが、スゴク見応えのある大作です。
Rinkの上、IntroductionとStoryをご覧ください。
ご存知、デンゼル・ワシントンは命をかけて東南アジアの麻薬の産地に乗り込み、ベトナム戦争の軍用機を利用してアメリカに麻薬を持ち込み、黒人の兄弟身内で造った組織で麻薬王に君臨します。Photo_4
一方、絶対賄賂を取らない正義感のラッセル・クロウ刑事の麻薬捜査班との息詰まる攻防をドキュメンタリー調で追います。Photo_5
主人公は二人とも家庭を愛する優しさがありますから、そんなことから迫力不足になったのでしょうか・・・
ドンパチは最後の全員逮捕に乗り込むまでありません。

デンゼルは有罪の判決で懲役70年と追徴金2億数千万ドルで服役します。

やがて保釈。 刑務所のシャッターの前でデンゼルが佇むシーンからエンドロールが長々と続きます。
最後にまた画面が出て逆光のなかに黒いシルエットの男が拳銃を構えます。        閃光  轟音  ・・・・・
弾丸は誰の体を貫いたのでしょうか ? !

   静寂  館内が明るくなりました

   <翁の採点>  ○○○○●

  期待してなかったから面白かった    2時間37分が長くは感じません        しかし名作ではないでしょう

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2008年2月 2日 (土)

カトリーヌ・ドヌーヴ

Photo
山に行かないで、また映画の話でゴメンナサイ!
先日、紹介した「夜顔」の原題はBelle Toujourで”何時までも美女”と直訳します。
その時にふれた「昼顔」はカトリーヌ・ドヌーヴの傑作です。
Belle de Jourのjourは仏和辞典ではPLAYと出ていますから”プレイする女”でしょうか?
「昼顔」は娼館の女主人が付けたニック・ネームですから、それを題名にしたのは”当たり”です。
しかし、それにアヤカッテ反語の「夜顔」はヒドスギますヨ。
奔放な過去を捨てているのですから・・・

この写真は夫からサドイックな行為を受けるドヌーヴです。        妖艶そのものです。
「夜顔」の出演を断ったようですが、もう65歳くらいでしょう。

「昼顔」の馬車の走る冒頭のシーンは夢ですから、夫々の夢のシーンが重なっているような展開ですが、理解出来ぬシーンの多い難しい映画でした。
こんどの「夜顔」も99歳の老監督にダマサレた感じです。  ニンマリしてるでしょう・・・

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2008年1月30日 (水)

映画・  夜 顔

Belletoujours Belle Toujours
  (何時までも美女)

カトリーヌ・ドヌーヴ主演の「昼顔」の38年後を画いたオマージュです。
オリヴェイラ監督は99歳、ピコリは再演で80歳をこえた渋い演技・・・

美しいパリの街並みにエッフェル塔・・・
美しい快楽適で優雅なフランス映画・・・

三十数年前に観た「昼顔」の内容を細かく説明はしませんが、奔放な性生活の過去を知られたくない未亡人(オジェ)と過去を懐かしむピコリの再会の顛末です。

ドボルザーク交響曲8番の演奏会はフィナーレまで続きます。 その客席で彼は彼女を見つけました。
古びたバーでのバーテンダーとの長いやりとり、   そこで過去のすべてが説明されます。 バーテンダーは上手い舞台回し・・・
このデイナーの場面はカメラは固定して動きません。  息詰まる会話と沈黙・・・     最後は蝋燭だけの明かりになって、それも尽きます。  素晴らしいラスト・シーンです。
このように各ショットを非常に長時間撮り続けながら、充分に理解させる老監督の演出には驚きます。
執拗に写されたダンヌ・ダルク像の意味はわかりません。(実在のホテルです)


最後まで女は妥協しないで席を蹴って帰ります。
テーブルの端に載っている赤い包み・・・  葉巻煙草入れのオルゴールです。
彼女の亡き夫の生活に欠かすことのなかったこの思い出と同じ物を彼女に渡そうとして、彼女はキレタのです。
彼女の去ったあとの廊下に雄鶏がたたずみます。  雄鶏は老監督にとって、男の象徴です。
最後のレストランでは、性愛(S・M論議)について、宗教について、生き様について・・・・  難しい問題が提起されますが、人を愛することの哲学でしょうか?

平日の雨の昼下がりの映画館は満席でした。 古いフランス映画の余韻を楽しむ人でしょうか・・・    次回を待つ若い女性が並んでいましたが、この映画をどうとるのでしょうか・・・  昔の素晴らしいフランス映画の香りを持っきてくれた、小さいけれどキラリと光った70分の佳作です。

  <翁の採点>  ○○○○▲

            大衆娯楽映画ではありません 

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2008年1月26日 (土)

定期演奏会・VIVA!ハンガリー

Photo 久しぶりの演奏会・・・
前回の”VIVA!アメリカ”に続いてのハンガリー万歳!ですが、ハンガリー出身の3人の作曲家を並べましたが、リストはハンガリーの英雄ですが、この協奏曲は特にハンガリー色を出した物ではありません。
他の2曲はハンガリー調満開で特にバルトークは優雅にハープを2本並べながら、金管楽器の音色・技巧をたくみに変化・構成されています。
練習は随分したでしょうし、指揮者も満足な結果でしょうが、初めて聴く者にとっては難しい曲です。
その点、ピアノ協奏曲第一番は聴きなれたものであったにしろピアニスト横山幸雄はこの難技巧の曲を見事に弾ききりました。
とくに高音部の技巧はみごとでした。
アンコール有難う・・・             寒空をおしてシンフォニーホールに出かけた値打ちは充分ありました。

十日ほど続いた風邪も治ったようです。

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2008年1月13日 (日)

映画・再会の街で

Photo_8 9・11で最愛の妻と三人の娘を失った主人公は壊れた心のまま、すべてに背を向けて生きています。
NYの街角で彼を見つけた、かっての大学でのルームメイトだった黒人の歯科医はなんとか彼を現世に呼び戻そうとします。

映画のラストの前に主人公の悲痛な叫びReign Over Me”(原題)をなんと訳せばいいのですか・・・  教えてください?

この言葉にはスゴイ衝撃を受けます。

Photo_9

                      

歯科医は最後に言います・・ ”I Love You”・・

人は独りで生きてゆけません。

スクターで走るNYの街並みはすばらしいです。
ロックとブルースの音楽もグー・・・

  <翁の採点> ○○○○●

終わりかけたので、アワテテ観に行きましたが、まだ夜だけロングするようです

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2008年1月11日 (金)

キネマ旬報ベストテン

Photo_3  第81回 キネマ旬報ベストテン が発表されました。

  邦画の中には題名の知らない作品があります。

  映画を語ろうとすれば、少なくとも年間に60本以上を観なければ、その資格が無いと言えます。

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2007年12月30日 (日)

映画・ 洋画あれこれ(2007)

Photo_3 Once

*Photo_6

Pans Dejavu

ハリウッドはお金をかける割に大したものが出来ません。
「デジャヴ」はD・ワシントンが好きだから入れました。

Photo_6 

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2007年12月29日 (土)

映画・ 邦画あれこれ (2007)

今年は飛びぬけた大作はありません。Photo










Photo_2












Always2_2

それぞれ、特長のある作品です。

「殯の森」は次の作品を期待します。

「ALWAYS」は合成技術に感心しました。
小雪が出てきて締まります。
ラストの日本橋の夕日がステキです。

  Photo_3 Photo_2

この二つの作品は温かい心が残ります。
「HERO」はTV映画のスペシャルと捉えています。

独立系の作品をシネコンで上映する度量を示してください。

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2007年12月23日 (日)

交響曲 新世界より

Photo

雨の土曜日の午後・・・   独りボッチの演奏会
   ドヴォルザーク
   交響曲 第9番 ホ短調 作品95 <新世界より>
ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコ・フィルハーモニー交響楽団

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2007年12月22日 (土)

映画・ ONCE ダブリンの街角で

Once1_2
ONCE upon a time

  ある日、ある時

   どこかの街角で、

 これから出逢い、

  始まるかもしれない物語

Once_2

アイルランドのダブリンの街角で音楽が結びつけたのひとときの物語。

唄うことで結びついた男と女は詩情豊かなデモテープを作り上げました。
男はそれを持ってロンドンで成功しようと言います。
女は行けませんでした。

映画人の視点と詩人の感覚で出来上がった心が揺さぶられる異色の音楽映画の秀作です。
二人の歌うことで物語がミュージカルに展開します。

男は独りで主題曲が流れる中をロンドン行きのバスに乗りました。
”別離(わかれ)”   このラスト・シーンはたまりません。
エンドロールが流れても観客はだれも席を立ちませんでした。

  <翁の採点>  ○○○○●

 2006  アイルランド制作

  音楽映画なのに録音の悪いのが残念・・・

   ENNTER から存分ストーリーをお楽しみください・・・

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2007年12月18日 (火)

映画・アイ アム レジェンド

Im_legennd I am Legend

予告編を観てヒュウマン・ドラマと思っていました。
有名なホラー小説だったのです。
    ガッカリ!!

癌撲滅のためのウイルスが突然変異して人類は全滅してしまいました。
2012年のこと、幸いに免疫を得て廃墟になったNYに残った化学者ネビルは血清を完成させるため独り頑張っています。
Im_legennd2_2 NYの街並みから人を立ち退かして撮影したと言いますが、埠頭の航空母艦の攻撃機の尾翼(6畳はあります)の上からゴルフ・ボールをスウイングするところなんか全くCGのミセミセですよ・・・
どのような撮影技術でしょうか、見事な映像です。    

ゾンビ(死体が蘇った吸血鬼)が出てきてガックリ興ざめしました。
このようなホラーがお好きな方は楽しんでください!
無人になって五年経てばコンクリートの街も道路の区切りには草が生えて、セントラル・パークの樹木が無秩序に大きくなっているのはリアルです。

 <翁の採点> ○○●●▲

▲は人を惑わす予告編への抗議です・・・
”俺は伝説(Legennd)だ”は買いかぶり・・・

ゾンビはネットで検索してください

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2007年12月13日 (木)

映画・ALWAYS 続・三丁目の夕日

ALWAYS 続・三丁目の夕日Always2

2年前に公開された前作の続編です。
続編は前作より落ちるのが不通ですが、これは前作を上回った秀作です。

東京タワーが組み立てられた昭和32年にこの物語は始まりました。
作家の茶川(吉岡)とヒロミ(小雪)と貰い子の淳之介の一家を中心に進んだ前編は結局は小雪が家を出て終わりました。3

冒頭の夕日町三丁目でゴジラが大暴れするシーンは東宝特有のオマケです。
「東京駅」「羽田空港」「空の見える日本橋」はVFX技術という特殊撮影ですが、特に高速道路の無い昔の日本橋は懐かしいです。
エピソードが盛り込みすぎの感じですが、オバチャンが多い観客からは笑いの渦の中を後半に進んで、ストリッパーになって東京に帰ってきた小雪の登場で場面は引き締まります。
脇役が皆んな達者です。  特に子役の三人はスバラシイです。
2時間半の長い作品ですが、笑いと涙で最後まで引っ張ります。
ラスト・シーンは夕日をあびた日本橋の欄干に三人が並びます。

   <オバチャンの採点>  ○○○○☆

最後の☆は更に好い作品が作られるようにとの願望です。  
この前に「椿三十郎」を皮肉をこめて大衆娯楽作品と呼びましたが、
これが本当の大衆娯楽作品です。  お正月も引っ張れるのでは・・・
芸術性云々と小難しい理屈なんか、ドッカへ飛んでしまえ・・・

煙草屋のケースの中を見ましたか・・・
光・新生にパールです。  翁は光でした。  今はどれもありませんネ
この界隈の5軒がセットです。     後はVFXとCGです。

この頃、新幹線が開通したんですか?  翁の東京出張はB寝台でした。

リンクからストーリーは下端左の”映画情報”から

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2007年12月 4日 (火)

ベートーベン・交響曲第九番ニ短調「合唱」

Photo 12月2日午後5時前 NHK・FM(88.1)でベートーベンの第九が始まりました。
五時半ごろ第4楽章に入った頃、家内が来てTVをつけて「笑点」を観はじめました。
やもうえなくボリュウムを上げると丁度「合唱」のパートになって”歓喜の歌”が大きな波になって何度か我が家を揺り動かします。  家内はTVを止めて出てゆきました。
ソプラノ、メツオ・ソプラノ、テノール、バリトンとコーラスは絶妙にハモリます。  至福の20分ほどです。
指揮者も楽団名も聞き漏らしましたが、今年の8月10日にスイスでの録音です。
日本は12月になると「第九」の季節です。Photo_2
今朝は7時すぎから朝日ラジオで11月2日のザ・シンフォニーホールでの大阪シンフォニカ第121回定期公演の中からバーバーの「弦楽のためのアダージョ」をやってました。
小品ですが美しい曲です。
シンフォニカの弦楽はやっと一流になりました。

外へは一歩も出ずに何もしない忙しい一日でした。
夜は星野ジャパンが韓国相手に11時まで大苦戦・・・

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2007年12月 3日 (月)

東宝シネマ・なんば&梅田

Photo

Photo_2

Vit

ナビオ梅田が10月から東宝・梅田に生まれ変わってVIT(ネット予約)が出来るようになったので、なんば&梅田の予約状態を調べてみました。
梅田の方が2倍以上です。 お客にサラリーマンが多いのでしょう。
中央通路の中ほどのプレミアシート(料金同じ)から埋まります。
なんばではプレミア・シアターでアベック専用席です。
二人掛けのシートが隔離されています。
通常の料金は5000円(2名)ですが、このごろは一般料金のようです。
毎月1日はどこの映画館も1000円で開放です。
東宝なんばのプレミア・シアター(続・三丁目の夕日)の12月1日は予約と同時に埋まりました。
若い人は敏感です・・・

もう、一つ・・・  この土・日で「椿三十郎」は両館とも満席になりませんでした。
若い人には不向きなんですかネ?

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2007年12月 2日 (日)

映画・椿 三十郎 (2007)

Photo

                   椿 三十郎 (2007)

黒澤明監督の椿三十郎(1962)のリメーク版です。

三船敏郎×織田祐二・仲代達矢×豊川悦司の個性の違いが見ものでしょう。
ラストの織田と豊川の決闘シーンの工夫は良くできています。
笑いの多い大衆娯楽お正月映画です。Photo_3

黒澤版では乱闘場面で肉をたたっ切るバシンバシンという音とほとばしる鮮血が迫力がありました。
ラストで三船敏郎が憮然として立ち去る庭の流れに真っ赤な椿が流れて、鶯が鳴いたと記憶します。
存在感とオーラの違いでしょうか・・・
40年前のことです。

  <翁の採点> ○○○●●

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2007年11月26日 (月)

東宝シネマ・梅田

Photo_4 土曜日はひさしぶりに、「東宝シネマ・梅田」に行きました。
ナビオから、すっかり東宝直営の形態に変わっています。
とくに7Fのミニ・シアターは十数年ぶりです。
Photo_7 何処の映画館でも最後列か、後ろから2番目の席を指定する習慣なので、ネットでL-7をゲットしましたが、行ってみてオドロキ・・・
スクリーンが余りにもちいさいのです。
3流館なみですヨ・・・
上映直前に空いていたG-12に移動しました。
シートは新しくなっても、構造そのものが昔のままなんですから・・・
新しい映画ビルの完成は何時なんですか?

 

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2007年11月25日 (日)

映画・ マイテイ・ハート”愛と絆”

A MIGHTY HEARTは娯楽映画ではありません。 ”愛と絆”は誤解を招く副題です。 直訳は”強い心”です。 ドキュメント・タッチの重い作品です。
  Photo_2

9・11テロのあと‘02年1月にパキスタンのカラチに取材に訪れたジャーナリストの夫婦の夫がテロ組織に誘拐されます。
あくまで夫の無事を信じる気丈な妊娠中の妻をアンジェリーナ・ジョリーが強さを表現する受身型の女性を好演します。

真相を探るため,カラチの乾いた喧騒の中で捜査関係者・アメリカ総領事館の外交保安官・テロ対策組織にFBIと続々送り込まれる組織の活動を短いショットで次々と積み重ねてアクションがありませんから退屈します。  辛抱しましょう・・・
二人の結婚から愛の日々のショットを混ぜながら、坦々と進みます。
最後に惨殺のビデオが送られてきて、人前では気丈な彼女も部屋にこもって、壁に頭をぶっつけて悲痛な絶叫をあげます。Photo_3
上の写真はそれから独りで故郷に戻り、ションボリと買い物から帰るラストに近いシーンです。
そのあと、また絶叫をあげて男の子のアダムを出産します。
そしてこの通りをアダムの手を引いて遠ざかる現在の二人を追いながら終わります。
宗教・風習・主義の違いからの価値観を追っていますが、製作者のブラッド・ピットの”テロの脅迫”に屈しないアメリカの良心はよく感じますが、また、反体制側の意見も聴きたいと思います。
パキスタンでは今、現在益々混迷は極まっています。

  <翁の採点>  ○○○△●

   

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2007年11月16日 (金)

映画・ ボーン・アルチメイタム

Photo_4 Photo

The Bourne Ultmatum
リンクで予告編をどうぞ・・・

「Bourne Identity」(2002)と「Bourne Supremasy」(2004)に続くスパイ・アクションの3作目
知力、体力に人間臭さを振りまきながら、大活躍・・・
モスクワ・トリノ・ロンドン・マドリ-ド・モロッコ・NYと各地を点々と廻りながらの秒を争う痛快アクション・・・
”あなたの感覚はついて行けますか?”Photo_3

ボーンを殺人マシンに仕立て上げたCIAの陰謀は最後で明らかにされます。
CIAの屋上からハドソン川に飛び込んだボーンは水中を漂っています。
ニュースはボーンの行方不明を伝えます・・・  それを聞いてニッキーは微笑みます・・・   するとボーンはゆっくり泳ぎだしました。
内面の掘り下げの少ない映画ですから、このラストは効きます。

存分に痛快アクションを楽しみましょう・・・

  <翁の採点>  ○○○○●

第四作があるかもネ  忘れかけたころに・・・   第一作、二作  のDVDあります

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2007年11月 3日 (土)

 VIVA !   AMERICA

Photo シンフォニカーの定期公演にしては、珍しい選曲です。  アメリカ生まれの曲が並びました。

ガーシュウィン(1898~1937)の”ピアノ協奏曲”はピアノ独奏の小川典子の力強いタッチが輝きました。
ガーシュウィンの「ラプソデイー・イン・ブルー」に続く1925年の作品ですが、ジャズとクラシックの融合に挑戦して見事にガーシュウィン特有のラプソデイックで自由闊達な楽想が横溢した作品です。
80年以上たっても新しさがクラシックの中に定着しています。
小川と交響楽団がおたがいに負けじと競い合った力演でした。

最後のバーンスタインの「ウエスト・サイド物語より」は90名に及ぶ大編成で最後列のパーカッションには10種類ほどの打楽器を並べ5名の内の3人は複数の楽器を叩く忙しさ・・・
左端に奥から手前にピアノ、ハーブ、オルガンと並べましたから二階正面からでないと手許はわかりません。Photo
各曲を切れ目なく”シンフォニック・ダンス”します。
曲に合わせた雰囲気と開放感一杯の管楽器と打楽器の迫力には鳥肌の立つ思いです。

     VIVA! AMERICA

曲目は拡大してご覧ください

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2007年10月31日 (水)

映画・ グッド・シェパード

The good shepherd (忠実な羊飼い)Photo

コッポラ製作 デニーロ監督の「ゴッドファーザー」を思わせる叙事詩的なリズムの重厚な大作です。
難しい内容ですから、リンクからストーリーを頭に入れたほうが良いでしょう。
キューバー作戦から始まりますが、CIAの生い立ちと主演の諜報員の親子三代のスパイ人生を時代を前後しながら紹介されますからヤヤコシイです。
冷徹無表情な彼ですが、妻も子供も愛しながら仕事に徹しきります。
人並みな恋もしますが仕事のために振り切ります。
最初に彼の手許に送られてきた写真とテープの解析で最後に秘密漏洩の真相が分かりますが、そのために息子の婚約者は結婚式に向かう飛行機から突き落とされます。
凄い場面です。
最後、CIA長官に登りついた彼は父親の遺書を燃やす叙情的な終わり方をします。

CIAにGODと同じにTheが付かないなら、USAにhumanはありませんネ・・・

         <翁の採点> ○○○△●

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2007年10月28日 (日)

東宝シネマ・チケットのネット予約

Photo
東宝シネコンのチケット購入ソフトが一新されました。

適用劇場がなんばのほか、梅田・伊丹等も増えましたから、ご自身の好みのシートをネットで選択、購入できます。

一度やってみてください!

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2007年10月26日 (金)

映画・ミリキタニの猫

2 the CATS of MIRIKITANI

ジミー・ツトム・ミリキタニは1920年にサクラメントの生まれです。
3才の時、母親と広島に帰りましたが、18才で軍国主義が嫌でアメリカに戻りました。
第二次大戦で日本人として砂漠の収容所に入れられ、アメリカ国籍を剥奪された恨みが今まで続いたようです。
路上生活画家としてNYのソーホーで暮らす彼をたまたまビデオで撮影したリンダ監督の世話をうけ、この映画ができました。
施しは受けず絵を売って生活しながら”平和と原爆反対”を事あるごとに訴える日常をタンタンとつづっています。
最後は昔の砂漠のキャンプを訪れて「もう怒っていない・通り過ぎただけだ・思い出は優しかった」と言っています。
反抗していた社会保障も受け入れて、惨めな生活から抜け出しました。
リンダ監督もこの作品でドキュメンタリー映画の第一人者になりました。Photo

ミリキタニの人生は間違いなく悲しみに満ちていますが、力強く生きる意志と知性に満ちた人間性にふれて、大きな贈り物をもらった感じがしました。

娯楽映画ではありません。

<翁の採点> ○○○○●

’07 8月にこの作品の日本公開で来日して広島原爆忌に出席し、慰霊碑の前で原爆で亡くなった恩師のために”♪ 仰げば尊しわが師の恩・・・”と朗々と絶唱しました。
日本の心を持ったアメリカ人ですか? その反対でしょうか・・・

不便なシネ・ヌーヴォーだけの上映です。  平日なのに(だから)中年の女性で満席です?!
猫は内容に別に関係はありません・・・

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2007年10月14日 (日)

映画・ パンズ・ラビリンス

              Pans                牧神の迷宮
スペインの内戦の現実に妖精が迷い込みますから、ダーク・ファンタジーです。
アカデミー賞の美術賞等の三部門を受賞したスペイン・メキシコの傑作です。
古い寓話が内戦の現実に入り込みますが、決してヤヤコシイ展開にはなりません。
寓意に満ちた話に歴史と政治が影を落とす骨太な作品です。
映画の構成に監督の非凡さが現れています。

Photo_3おとぎ話の最後にオフェリアは王女様になります。

しかし現実は皆んな死んでしまいます。

悲しいお話です。
ファンタジーばかりに浸っておれないから、現実に帰ります。   すると・・・

落ち込みます・・・

リンクにも流れるサウンド・ミュージックのメロデイが最後にとても効果的にエンデングへ!

  <翁の採点> ○○○○●

日経の「シネマ万華鏡」の映画評を見るまで知りませんでした。
見ごたえのある秀作です。
すこし残酷な場面がありますから、女性には不向きかも・・・

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2007年10月 7日 (日)

映画・ HERO

Hero HERO
開いて「abouto the movie」から入ってください。
[story]の右側の[back to '06]でTVスペシャルの概要が掲載されていて参考になります。

宣伝はドカドカしてるし、どのアンケートも一位だし、TV映画の焼き直しだし・・・ こんな映画には反発を感じていましたが、暇つぶしに観ました。
・・・スミマセン!   思い違いでした・・・

2001年からのフジTVの大人気の連ドラの映画化です。
キムタクは昨年の「武士の一分」以来ですが立派な役者ですネ・・・
上の豪華な助演陣を見てください。  皆んなよくやっていますが、準主演の松たか子がスバラシイです。
TVでは毎日のように法廷物をやってますが、これはチョット違います。
最初ののダンス・シーンと最後の中井喜一の場面はモウチョットまとめては?
始めはテンポよく進みます。
後半は充分見せ場があって冗長な所はありません。
コミカルな所、とってつけた韓国ロケ、作り物めいた所もありますが、期待して無かっただけにドーンと痛打されました。
映画をよく分かっている人が多いと妙な所で感心しました。
    とにかく面白いです!!
最後にキムタクと松たか子が韓国料理店のカウンターで唇をあわせます。  ホットしました・・   

   <翁の採点> ○○○○△

最後の△は期待を見事にウッチャラレたオマケです。
本年度の最高傑作?!かもしれませんが、それにしてもこのごろのハリウッド映画はヒドイですネ!

終わりに近い並木道でのメンバーの集合写真を掲載したかったのですが、取り出せませんでした・・・  もっと勉強

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2007年9月30日 (日)

映画・エデイット ピアフ「愛の賛歌」

ラヴィアン・ローズPhoto (人生はばら色)
シャンソン界の至宝エデイット・ピアフがパリの路傍で生まれ、47才で幕を閉じる波乱の生涯の物語です。
珍しく初日初演で観ました。
ネット予約で好みの席が取れるからです。

たびたび過去と現在を行きつ戻りつします。  晩年には彼女の妄想も入り混じりますから、多少ヤヤコシイかも・・・
「愛の賛歌」「人生はばら色」「水に流れて(何も後悔しない)」とおなじみのシャンソンをタップリ聴かせてくれます。
マリオン・コテイヤールが少女期から晩年の老婆のようにヤツレたピアフを見事に演じ切ります。
少女の時、大道芸人の父親に何か唄えと強いられて”ラ・マルセイエーズ”を見事に唄う場面があります。 その時の彼女の境遇にピッタリの歌詞です。
彼女は成功してからも反戦運動に力を入れましたが、男性遍歴もしたたかなものでしたが、この映画ではマルセルとの純愛だけを取り上げています。
Photo_2

ピアフの余りにも悲惨な人生を画いています。
彼女の”ばら色の人生”は右上の写真のように幕が開いた時だけだったのでしょうか・・・
天才がその才能と引き替えに手放した幸福は、天才その人が人々を感動させるという稀に見る至福に身をゆだねたと思うしか仕様がありません。

彼女の人生と同じように映画はプツリと終わります。
清々しい気分の時は観ない方がイイでしょう。  必ず打ちのめされますから・・・
2時間20分は引き着けられたままで終わりました。

    <翁の採点>  ○○○○●

  「愛の賛歌」は越路吹雪が一番です・・・

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2007年9月27日 (木)

映画・サッド ヴァケイション

Sad Vacation  はEUREKA, Helplessとの三部作で青山Sad_vacation_2真治の小説の映画化です。
青山真治が演出、監督をやっている少しヒネクレタ作品です。
大衆受けはしませんから、悪しからず・・・
リンクして中の枠を順にクリックしてください。

昔、母に捨てられた健次(浅野忠信)が中国からの密航船で北九州の港に帰ってきます。
セピアで彩られたこの街は今でも中国ヤクザがうごめくSAD(悲しい)な町です。
健次の母親(石田ゆり)の再婚先の運送店で物語は展開します。
最初の建治が川を流れてゆくシーンや冗長な会話はこの監督の思い入れですから、辛抱しましょう。
密航船から拾ってきた中国の少年や孤児院から来た少女のことは挿話として記憶にとめてください。
Photo石田ゆりは女性の強さと恐ろしさで圧倒してきます。
男と女、親と子の醜さと愛・・・
不倫な関係のイヤラシさと肯定・・・
このような問題をトコトン突き詰めてゆきます。
父親役の中村嘉葎雄の人間味のある演技は好感が持てますが、Photo_3 脇役のオダギリジョーの存在感の大きいのはどういうことなんでしょう。
助演の女性が皆んなスバラシイですよ!

父親の異なる二人の息子の乱闘シーンからはダダダット圧倒されて最後になだれ込みます。
任侠映画の新しい流れでしょうか?
ベネチア映画祭への出品を意識してますネ・・・

      <翁の採点> ○○○○●

アメリカ村のシネマート心斎橋で観ました。
半年ぶりに心斎橋筋に出ましたが、2割ほど新しい店に変わって平日なのに若い男女で一杯です。
翁の故郷は益々遠くなります・・・

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2007年9月14日 (金)

パイプ・オルガン

Photo_2
シンフォニカの定期演奏は日ごろ聴きなれない難曲が多いですが、今回もそうです。
オルガン演奏は1~2年に一度でしょうか・・・
ホルン3本と弦楽だけの協奏で静かにはじまりますが、管・弦とのハーモニーはすばらしい・・・
第三楽章はオルガンの独奏部分が多くて、さまざまな技法と音色を聴かせてくれました。

                                                                                                                                              オルガンは心を鎮めてくれます。Photo_5

正面のパイプ・オルガンの部分にライトが当たって、シンフォーニー・ホールが荘重な感じになりました。

ブルックナーの第五番は金管が21名加わってフル編成で1時間10分におよぶ長大な曲です。
最後列はチンパニーだけでバーカッション(いろんな打楽器)が無いのは、物足りません・・・

熱演、お疲れさま・・・・・
コチラも疲れました。

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2007年8月30日 (木)

映画・  シッコ

Photo sicko (精神異常者・変質者)

アメリカの医療問題に焦点を合わせたマイケル・ムーアの突撃ドキュメンタリーです。
娯楽作品とは言えません。
SICK(病気)なら分かりますが、精神異常までゆくと適訳かどうか・・・
リンクから入ってSKIPして一枚ずつめくりのははチョット面倒・・・

アメリカで医療が皆保健でないのは、社会主義が嫌いな国民性ならば、加・英・仏は社会主義国なんですか?

日本の福祉は年金問題はとりあえず改善されるとして、医療・介護保険は余りにも矛盾を抱えています。
今のままでは日本の医療もアメリカ化しますヨ・・・

介護保険もヘルパーの殆どが”お掃除おばさん”になっている現状を身体介護中心の本来の姿に変えて、グループホームの間口を広げる等の在宅医療を充実できませんか?

過剰表現と相変らずの偏重ぶりを発揮した作品ですが、オヒマがあればゼヒ!!

         <翁の採点>  ○○○△●

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2007年8月24日 (金)

シネ・ヌーボー

陸(おか)に上がった軍艦は皆さんと馴染みが少ない大阪・九条のシネ・ヌーボーしか上映してませんのでご案内します。
当分の上映時間を参考に・・・Photo_4 Photo_5

Photo_3 Map

地下鉄・中央線・九条駅から商店街を通って3分です。
まん前まで行かないと、映画館だとわかりません。
地下の69席の小さな映画館ですが、ご覧のように内装は凝ってますし、シートも上等です。
混んでいる時は番号チケットですが、補助椅子が20席ほどあります。
写真も地図も拡大してください!

    戦争で得をする人がいます
    それを支持する一部の人がいます
    その構造が大きくなって戦争になります

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2007年8月23日 (木)

映画・陸(おか)に上がった軍艦

Photo

陸に上がった軍艦は新藤監督が敗戦前の1年余りを海軍二等水兵としての体験を自ら脚本に書き、ドキュメント・タッチで語り、訴えた力作です。Photo_2

無惨の一言に尽きます。
理不尽の極みです。

翁は海軍予備学生として回天特別攻撃隊の「死」と直面した生活から四ヶ月あまりで開放されました。
海軍士官としての欣持を保つ教育を受け、水兵の生活は全く知りません。
日本海軍は英国海軍の貴族が士官で、水兵は海賊の水夫であった伝統を継いでいます。
食事は士官食で飯は白米ですし、煙草は制限なし、二ヶ月の基礎訓練が終われば飲酒も夜の自由時間は許されていました。
この映画に出てくる予科練の少年兵は目的は同じ特攻隊員でありながら、シゴキだけの訓練を受けたようです。
今から思えば、我々は極楽に居たようです。

敗戦のあとも帝国海軍士官としての誇りは持っていましたが、この映画が終わった時は、それは何処かに吹っ飛んでいました。
新藤兼人95歳のガッツです・・・

   <翁の採点>  ○○○○△

女性と戦争を知らない若い方々は是非観てください

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2007年8月11日 (土)

映画・オーシャンズ13

131 Ocean's THERTEEN

珍しく初日に行きました。
期待したわけではなく、逆に”ハリウッド超大作”にはなんとなく??を持っています。
超豪華メンバーで、11人のメンバーを丁寧に紹介して、筋をおってゆきますが・・・
お馴染みオーシャン11・12の三作目です。
ラスベガスの超豪華ホテルのカジノから5億ドルの賭け金とダイヤをゴッソリ盗み出す犯罪映画です。
133 132

この二人も頑張ったのですが、右の三人がハリキリました・・・
製作費が余って懲りすぎといったところで、これといった山場もなくこのラストを迎えて、この場面の次が最後のオチでおわります。
第一作がベストでした・・・

    <翁の採点>  ○○△●●

お盆の暑いあいだは映画の宣伝です
「陸(おか)に上がった軍艦」
のポスター

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2007年8月 9日 (木)

映画・ 夕凪の街 桜の国

Photo

夕凪の街 桜の国
同名の名作アニメの劇映画化です。

上に図の左は原爆ドームを彼方に望む戦後13年の広島のスラム化した街の川辺です。
この夕凪の川辺で、26才の被爆者の娘は恋人と弟に見守られながら一生を終えます。
「原爆は落ちたんやない、落とされたんや」   「私が死んで(原爆を落とした人は)喜んでくれているんじゃろうか」    「忘れんといてな、うちらのことを」    と広島弁で言い残します。
翁は生き残った被爆者が後遺症ゆえの差別に苦しんでいた事実をはじめて知りました。

それから五十年、彼女が息絶えた川辺の若木も太くなりました。
左半身が剥げ落ちた被爆地蔵も立派なお堂に入って、周辺は美しい公園になりました。
彼氏と弟はここで再会します。
「桜の国」で育った弟の娘は、父の後をつけて広島に来て、原爆症で死んだ父の両親や二人の娘(祖父母に伯母)のことを知ります。
8月6日は広島に、9日は長崎に原爆が落とされました。
戦争を知らない若い方々にこの映画を観てくれるように、口ぞえをお願いします。
ハーブの美しい伴奏が耳に残ります・・・・・・

   <翁の採点>  ○○○○●

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2007年8月 5日 (日)

映画・オペラ「魔笛」

    The Magic FlutePhoto_2

3日(金) 日経夕刊のシネマ万華鏡で「魔笛」が評論されました。
権威のある記事で翁の言いたいことは全て取り上げられていますから、補足にとどめます。
指揮ジェームス・コロンのヨーロッパ室内楽交響楽団の演奏です。
上の表題をリンクしてstoryその他をご覧ください。  右下の”オペラ版「魔笛」とモーツアルト”をクリックすると原作が出ます。

夜の女王の超高音のコロラトウラ・ソプラノ(咽喉で転がす発声)を口元を横からアップした描写には感心しました。
オペラ界を代表するザラストロ(バス)と若い二人との三重奏やそのあとの五重奏はオペラならではの聞き物です。
道化のババケーノは上手な舞台回しです。  ボーイ・ソプラノの三人の少年も良かったです。
序曲からフィナーレまで全22曲をたっぷりと聴かせてくれます。
劇の中に主演の二人の現代の舞踏会の場面をモノクロで取り入れておりますが、交響楽団の演奏場面や、とくにフルートの独奏を見たいと思いました。
フィナーレのあとの一幕は二百年前の習慣の全員出演のオマケですが、「バババの二重奏」は最後を締めてくれました。
この作品はあくまでもモーツアルトのオペラで、クラシックやオペラをお好きな方のための映画です。
”映画を観にこられた方”には140分は忍耐のいる時間でしょう。
(実際の舞台では場面ごとに暗転がはいりますし、第一幕と第二幕の間に20分の休憩があります)Photo_3
予想以上の入りでOS名画(定員137名)より321人のOS劇場に振り替えて上映されています。    日経の映画評が出たことで当分はどの時間も札止めでしょう。
エンジング・タイトルになると席を立つ不届きな方が2割ほどいます。
映画館も上映前にアナウンスで注意してください。

    <翁の採点> ○○○△● 

OS劇場、名画の二館はナビオの系列になります
ナビオ館は秋から阪急百貨店の売り場になって、阪急百貨店の新装開店後は取り壊されますから、シネコンの東宝ナビオは今のファイブの所に新築されるのではないでしょうか・・・
シネコンは系列にとらわれず、独立系の作品をとりあげてください

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2007年7月31日 (火)

映画・アヒルと鴨のコインロッカー

Photo アヒルと鴨のコインロッカー

ボブ・デイランの「風にふかれて」が冒頭から流れます。
これは公民権運動や反戦の歌だそうです・・・
アヒルと鴨は日本人とブータン人のことです。
評判の推理小説をうまくまとめた、面白くて切ない、痛々しくて辛くてやりきれない話です。
初めはファンタジックに淡々と進んだ縦の糸が後半に二本の糸となって横の糸と絡み合ってスリリングな展開がラストになだれこむ舞台回しです。
封切されてからクチコミで若い人が日増しに増えて大入りです。
ブータンはチベット仏教が国教です。
善いことをすれば良い世に生まれ変われると信じて、死ぬことを恐れません。
日本人も昔は輪廻を信じていたのですが・・・
翁も生まれ変われるかも・・・ と  ふと考えました・・・

 <翁の採点> ○○○○●

最後の●はなんだと・・・  問われると困るけど  何年たっても印象が残っておれば○にします。

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2007年7月22日 (日)

シンフォニカー定期演奏会

Photo_752 首席客演指揮者ウラデイーミール・ヴァーレックの故国(チェコ)の歌曲です。
スメタナの”歌劇「売られた花嫁」序曲はコンサートのアンコールに時々使われる軽妙な短い曲です。
さて、ドヴォルザークのピアノ協奏曲ですが、ソリストの清水和音が正確にダイナミックに格調高く弾きあげました。
完璧なまでの高い技巧と美しい弱音、豊かな音楽性を持った中年の第一人者でしょう。
最後の交響曲第五番ですが、今まで手薄だった金管が充実してきました。
いよいよ、一流交響楽団に近づいてきたようです・・・
しかし、今回はヴァーレックの指揮が全てでした。

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2007年7月20日 (金)

映画・殯(もがり)の森

殯の森  殯(もがり)とは喪明けのことです

河瀬直美監督の第60回カンヌ国際映画祭審査員特別賞(グランプリ)
を受賞した作品ですPhoto_750

最初の表題をリンクしてください。
画面は”殯の儀式”のおこなわれるラストの場面です。
storyであらすじをご覧になっても、内容はわからないと思いますからTrailerの予告編で感じがつかめるでしょう。
生と死を見つめる映画です。
茶畑の美しい奈良県西吉野村の古い農家を改造したグループホーム(認知症の老人ホーム)で物語りは始まります。
33年前に愛する妻を失った初老の認知症の男(しげき)と愛児を亡くし夫とも別れた傷心のヘルパー(真千子)の二人はしげきの妻の墓参りに出かけて、密林の中を彷徨するはめになります(春日奥山で撮影)
認知症の人は自分だけの世界で生きています。
この密林に入った時からしげきは”殯の森”に入ったのです。
この認知症患者の別世界を理解しないと、この映画は不可解なものになってしまいます。
翌朝、しげきは亡妻との輪舞を終え、巨木の幹にすがりついて安息を得てから、ラストの”殯の儀式”にはいります。
真千子も完全にこの世界に入ってしまいました。
映画のはじめのほうでしげきが亡妻とピアノの連弾をするシーンで、メロデイを覚えておきましょう・・・
亡き妻から贈られた小さなオルゴールと33冊のノートは思い出のすべてなのです。
真千子はその小さなオルゴールを回しながら頭上に捧げてゆきます。
あのメロデイを奏でながら・・・
ここで二人は過去の思い出から、しずかに昇華してゆきます・・・・・Photo_751

絶賛する方が多い反面、自意識過剰で内向的だと非難する方も多いです。
途中で眠ってしまう方もあります。
しかしフランス的で純文学的で「カンヌ好み」です。
翁の好きな作品です。
大勢のフランス人スタッフにより翻訳され通訳されて日仏合作として映画祭に提出されました。
近じか河瀬直美監督(38才一児の母、92才の認知症の母親を持つ)は次作品にとりかかります。
△は次作品への期待です。

    <翁の採点> ○○○△●

上映はしばらく続きますが、上映館は各地一箇所です
大阪は九条のシネヌーヴォで9時ごろから午前中2回ですが、分かり難いところです。
”行けるものなら、行ってみイ?・・・・・”

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2007年7月13日 (金)

映画・ダイハード4.0

Photo_727
ダイハード40
リンクからenterしてください。
操作がすこし複雑ですが、ブルース・ウイルスの舞台挨拶とクラッシュ・シーンは堪能できるでしょう。
それだけの映画ですから・・・
コンピューターを狂わすサイバーテロ(中身は殆ど武力テロ)。
政府・公共施設・金融界の機能は麻痺して、全米はパニック状態に・・・
パソコンの知識があれば、より理解しやすいですが、ウイルスもその知識はありません。
コンビ役のハッカー青年に助けられて活躍します。
後半はありえないことの連続ですが、難しいことは言わないでおきましょう。
  これぞハリウッド映画・・・・・
  マク・レイン刑事は不滅です・・・Photo_728

貯まったポイントで無料で観ました。
アクションだけを期待しておったので、ムチャクチャ得した気分です。
   ですが、このような映画は5年に一度で結構です。
  <翁の採点>  ○○○●●

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2007年7月 8日 (日)

映画・ボルベール<帰郷>

「VOLVER」
リンクしてください。  朗々と流れるタンゴの名曲<帰郷>と原色のフラッシュから、この映画はどのような展開を想像しますか・・・Photo_719

この母親と娘に祖母が中心に展開します。
”父親ではない”との理由で関係を迫った父親を刺し殺した15才の娘を母親は全身全霊をあげて守り通します。
母親は娘に出生の秘密を絶対もらしません。
祖父母共に焼死したはずの祖母が現れます。
何故でしょうか??
鮮やかな色彩とスバラシイ音楽の元に逞しい女性を画くスペインの異色の名作です。
リンクの中のstoryでも、先ほどの秘密は明かしてません。
ラストの近くで河原に埋めた死体の傍らの樹の幹に刻まれた”墓碑”を見て娘はうなずきます。
倫理観●からは許されないでしょうが、全ての観客は彼女たちを許すでしょう・・・・・

          <翁の採点> ○○○○●

何十年前の話と思うでしょうが、現在の話です。
スペインのラ・マンチャはそんな古い感じの町並みなんですよ・・・
丘の上には発電風車が並んでいます。

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2007年6月27日 (水)

映画・ゾデイアック

Zodiac ZODIAC
(暗号文の下端の小さなenterから)

派手さの無いよくできたリアルな硬派の犯罪映画です。
40年前のサンフランシスコ。
二人の新聞記者と二人の刑事はZODIACと名乗る殺人犯人に翻弄され、それぞれ憑かれたように犯人探しに固執します。
映画は余りにも時代背景を詳細克明に描写しますが、殺人場面は平凡で残虐性はありません。
イラスト担当だった記者は家庭を破壊してまで、20年たっても犯人を追い詰め、容疑者の死亡によりアッケなく終わります。
場面はテンポよく切り替わりますから、日時や要素はよく覚えておかないと前後が繋がりません。
157分間集中すると非常に疲れます。
後日、DVDでゆっくりご覧になったら・・・

    <翁の採点> ○○○●●

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2007年6月23日 (土)

フランス・エスプリの世界へようこそ

Photo_679 6月22日(金) シンフォニー・ホール
大阪シンフォニカ定期公演

指揮者矢崎彦太郎は長髪を後ろで束ね、長い手を思い切り振って、全五曲の盛り沢山の内容を充分練り上げて時間を忘れさす面白い演奏をしました。
サン・サーンスの独奏者ジェラール・プーレはやはりフランスの至宝と言えるヴァイオリン奏者です。

最後のラヴェルのボレロ。
誰でも知っている曲ですが、1本のフルートとチェロの爪弾きから始まって、弦楽器は全員が弓を床において、各パートを移動しながら爪弾きます。
弦と共に管楽器も順番にリズムと旋律の果てしない繰り返しをしながらクレシェンド(盛り上がり)します。
終始リズムをとる小太鼓は指揮者の前です。
パーカッション(最後列の各種の打楽器)6名、ハープ2名、全員88名の大編成です。
クラシックの演奏会も、このように観せて、聴かせる要素も必要なんですネ・・・
最後は弓を執った弦が唸り、管が吠え、打楽器が爆発します。
銅鑼が鳴ってシンホニー・ホールが震えました。

    ブ  ボ - ! !   素晴らしい夜です・・・

Photo_680

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2007年6月16日 (土)

映画・女帝 エンペラー

女帝エンペラー (エンプレス)Photo_646

「ハムレット」の翻案ですが、中国映画HeroLoversの三作目と考えます。
古代中国の複雑極まる王位争いの陰謀の殺略と毒殺の過程を得意のワイヤーアクション(宙吊り)と仮面白衣の中国式パントマイムで見せます。
しかし女帝サイトの筋書きで主演のチャン・ツィイの魅力一杯の展開です。Photo_645

これはラバースの時の写真ですが、2年ほど前の彼女の最も美しい年代です。

流血場面はマアマアだし、テンポの遅いのも中国式だが許せます。
前二作の原色の美しさは無くて暗い画面が続くのはもの足りませんが、登場人物が順番に死んでいって、最後に女帝になったツィイ茜色の布を胸元にたぐり寄せながら、後ろから飛んできた剣が胸を突きぬけて崩れ伏します。
誰が投げたのでしょうか ? ? ? 
「ハムレット」的解釈では先王の亡霊でしょうか・・・

     "to be or not to be"

中国大芝居に拍手を贈ります!!

          <翁の採点>  ○○○△●

ハリウッドはネタ切れで困っています。
映画(劇場)とTV映画の境が無くなってきました。
大作のDVD化のテンポが早過ぎます。
ハリウッドのデジタル化で余った映写設備で小劇場が設備の改善をして、独立系映画がもっと良い状態で観れるようになって欲しいです。

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2007年6月 9日 (土)

映画・フラガール

Photo_614 フラガール

昨秋に公開され、今春の日本アカデミー賞の最優秀作品賞ほか五冠達成の名作です。
遅ればせながら、やっと観て来ました。
内容は上記題名をリンクしてご覧ください。
シネコンになってから、映画は梅田に行ってましたから、千日前は十数年ぶりです。
スクリーンは暗くて小さいし、音は真ん中だけで、場末の映画館といった感じです。
しかし出演者も製作陣もよくやってます。
多くの方の援助でこの映画は作られました。
   佳作です・・・
      <翁の採点>  ○○○○●

常磐炭鉱の崩滅を画きますが、この地を逃れていった一家の夕張炭鉱も消えました。
この映画館もまもなく消えるでしょう・・・

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2007年5月26日 (土)

映画・スパイダーマン3

スパイダーマン3

Photo_535

ぜんぜん期待しないで観に行きました。
そのとおり子供向きのアメリカ漫画ですが、子供にはこの筋書きはわかりませんネ・・・
若いアベックばかりですが、これがヒットするとは?!?!

<翁の採点> ○○△●●

当分、観る映画がありません・・・

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2007年5月12日 (土)

五月のシンフォニカー

Photo_474 今月は元気のよい寺岡清高の指揮ですから期待しましたがアッケなく終わりました。
マーラーの歌曲集はオーストリアのメゾ・ソプラノのオペラ歌手エリザベルト・クルマンが7つの歌曲を歌います。
次のシューマンを期待したのですが、これが平凡でした。
さて、クルマンの七つの歌は一つが終わるごとにササヤカナ拍手が贈られます。
ところが、交響曲「ライン」がはじまって第一楽章が終わると左右の2階席を中心として少数とはいえ拍手がありました。
交響曲は原則として終わるまで拍手はしません。
そのあとも楽章が終わるごとに起こりました。
一階席中央と二階正面は定期会員で占められていますから、日ごろあまりおいでにならぬ観客なんでしょうか?
すこしオドロキ・・・

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2007年5月 8日 (火)

映画・オカンとボクと、時々、オトン

Photo_463
東京タワーオカンとボクと、時々、オトン
とても、よく出来た作品です。
配役が主演陣だけではなく、脇役までスバラシイ・・
時代考証もシッカリしてます。
自動三輪や初期のスバルも懐かしいですネ・・・
カメラ、カラー、音楽もグーです。
しかし、なにか物足りないません。
原作や評判だった連ドラに負けたのでしょうか?
連休が終わった月曜日ですが、観客の6割がオカンで3割が若い女性で男が1割です。Photo_464
オカン達は涙対策のタオル持参です。
しかし、タオルの必要はなかったようです。
淡々とおわりました。    いい映画です・・・

  (翁の採点) ○○○▲●

上の公式サイトから作品情報→解説→物語と延々とご覧ください

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2007年4月25日 (水)

なんば・映画館事情Ⅱ

Photo_396 Photo_388

なんばに東宝シネマパークスシネマと二つもシネコンができて、これからどうなるのでしょうか?

Photo_392

Photo_398 
どちらもホカホカの新品ですが、大きさは右側の東宝の方が広くてご覧のように通路は中2列が標準です。
傾斜はパークスの方がキツイかも・・・
パークスは最後列⑩は前のシートとの間隔が広すぎるので、後ろから2列目がオススメ・・・
ネット予約では中央から始まります。
⑦を指定すれば後ろから2列目の10番になるでしょう。
なんば東宝は左側のブロックを指定すると、L-5になります。
翁の指定席です。
だめなら右ブロックでLー25にします。
なにも、そこまでしなくても?   ほっといてください。   翁は閑ですから・・・

余計なこと   パークスシネマは松竹系と思っていましたが、ネットのことからワーナーマイカルと提携しているかも?

 

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2007年4月24日 (火)

映画・ブラッドダイヤモンド

Photo_385 BLOOD DIAMOND
   (血ぬられたダイヤ)

内容は上のBLOODをクリックしてゆっくりご覧ください。
デカプリオがやっと一人前の演技をするようになりました。
人の命を大安売りする映画ですが、結構良くできた作品です。
最後に岩山の上で黒人父子を助けた飛行機を見送った所で終わればもう一つ○を付けるのですが、そのあとはPhoto_386の ダイヤの始末はよく分かりますが、興醒めです。
紛争ダイヤ撲滅の社会キャンペーンは不要です。
全編息を呑むアクションの連続のわりに、終わってしまえばなにも残っていないのがアメリカの娯楽映画ですネ・・・
すこしキビシイですが、残虐性とラストが気に入らないので●が二つになりました。

(翁の採点) ○○○●●

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2007年4月14日 (土)

大阪シンフォニカ交響楽団・4月公園

Photo_344  Photo_346
シュトラウスの「ドン・ファン」は威勢よく楽しめました。
おなじみのベートーベンのピアノ協奏曲第2番は高橋礼恵は音の美しい充実したスバラシイ演奏です。

さて、エルガーは馴染みの少ない作曲家ですが、行進曲「威風堂々」はみなさんのよく耳にされる曲の作家です。Photo_347
変奏曲「謎(エニグマ)」とはなんでしょうか?
14の主題が展開されますが、楽譜には作者自身と最愛の妻をふくめ14人の友人のイニシアルがしるされています。
イギリスの推理小説好きが一人ひとりを推理して解説したので、”謎”はあっけなく解けました。
しかし14のテーマを弱と強を取り混ぜて3,4分で繋ぎます。
時間を忘れる名演奏でした。

めずらしく褒めましたが、冒頭の楽団の写真を拡大してください。
A4一杯に大山平一郎が熱演します・・・

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2007年4月10日 (火)

なんば・映画館事情

Photo_338 4月19日になんばパークス南館がオープンします。
中に11スクリーンのシネコンが入ります。(なんばパークスシネマ
オープン1週間前で詳細が発表されました。
シアター数は多いですが、席数は百席余りから二百数十席、四百席が一つと中小規模です。  シートは良さそうです。
松竹系ですから、梅田ブルグと同じ系統になります。
ネット予約ができます。   なんば東宝と全く同じシステムです。
ミナミの映画館の新設はこれで一段落であとは単館がどこまで減るかですネ・・・Photo_340
キタはまだ数年現状維持ですが、そのうちに大淘汰が始まります。
ミナミの単館(1,2スクリーン)もキタのテアトルやシネ・リーブルのように独立系の名作(迷作もありますが・・)の上映に徹してほしいものです・・・

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2007年4月 4日 (水)

映画・ホリデイ

Holiday1_1

the HOLIDAY

二組の男女の別れと結び合い・・・
ハートウオーミングな皆んなhappyなラブコメです。
LAの景色もロンドン郊外の風景もステキ
カメラもカラーもステキ

googleの検索が長々とつづきます。
LEXUSが出てきます。  スゴイ内装です。
映画へ 音楽へ 人生への恋・・・
皆んなhappyで終わりますからもの足りません。

Holiday2

観客は若い女の子とアベックで皆んなhappyです。
・・・ですから、年寄りのヒガミですね・・・

  (翁の採点) ○○○●●

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2007年3月21日 (水)

映画あれこれ・・・

ぼつぼつ、3月末だから映画の四半期の結果を出そうと思っていました。
Photo_264
善き人のためのソナタ と次点はルワンダの涙 と決めていました。
これまでにも上記の作品は重過ぎる・・・もっと明るく楽しい映画を観たい・・・  と批評していましたが、デジャヴァに出くわしてグラツキました。
しかし、デジャヴァはヒットしないかも分かりません。
いろんな批判が出てくるでしょう。

だから”善き人のためのソナタ”を2007上四半期の首位に決めます。
独立系の作品ですから、上映館が限られます。
二番館に移ってもあとふた月ぐらいは映っていそうですから、ネットで探して行ってください。Photo_265
ホノボノとやさしいラストにはしびれます・・・

                             <翁>

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2007年3月20日 (火)

映画・デジャヴ

Photo_263 DEJAVU (以前経験した記憶)

あまり期待せずに観に行きました。
スバラシイ作品です。
頭の回転の悪い人、イメージングの出来ない方はよく分からないかも・・・
”現在と過去を同時進行させ、過去が手に入れば現在を変えられる” ことのできる装置があることが前提です。
時間軸を捻じ曲げたような場面の連続に耐えましょう。
サスペンス×SFと言えましょうか・・・

デンゼル・ワシントンの大好き翁はたまりません。
黒人美女もすばらしいですよ。Photo_266
題名をリンクして、出来るだけ予備知識を持って観に行ってください。
最終場面で今初めて現場に来た捜査官と全てを経験して救われた美女とが向き合います。 (この過去と現在の重なりを非難する方がありますが、翁はホノボノとやさしくラストと感じます。 ここでDEJAVU

             <翁の採点>   ○○○○△

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2007年3月17日 (土)

ベートーヴェン2曲

Photo_262 冬が戻った寒い夜ですが、ポピュラーな曲が並んでほぼ満席です。
世界的に活躍しているヴァイオリニストのチョーリャン・リンを迎えました。
この人は台湾のクラシック界のリーダー的な存在ですから、若々しさを超えて大人の風格が出てきました。
清麗な演奏で、指揮者の大山に積極的にハモッテ行く態度は好感がもてます。
シンホニカの楽団構成が管楽器ではフルートが独り、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホーン、トランペットが二人ずつと構成を絞って各パートに主席奏者が入りました。
ヴァイオリン協奏曲の演奏では一流のランクの弦楽器とともに、管楽器が見事なハーモニーを表現しました。
ブラボーです!
エロイカでは何時ものメンバーにもどって、相変らず雑な面が出ましたが、丁寧な演奏を心掛けるのが、この若いオーケストラの大事なことだと感じる一夜でした。

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2007年3月10日 (土)

映画・ドリームガールズ

Photo_227 圧倒的なサウンズとショウに酔いましょう。
黒人歌手たちの生きぬいて行く物語です。
筋書きはありますが、理屈は抜きにして彼女と彼たちのスサマジイ歌唱力と編集やアテレコの技術はさまざまの賞を総なめした実力のほどを示しました。
映画は最後まで、エンデイングテーマに入ってもサウンズを響かせて
  DREAMGIRLS
                                    で終わります。     
”soul”のお好きな方、どうぞ・・・
enter から入ってください。  聴かせます!

             (翁の採点) ○○○●●

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2007年3月 2日 (金)

映画の話・アカデミー賞

Photo_195
<外国語映画賞(ドイツ)>

   善き人のためのソナタ

まず、上の題名をリンクして流れてくるピアノ・ソナタをじっくりとお聴きください。
圧政下の東ドイツで、劇作者の男の誕生日のお祝いに友人の演出者が贈った楽譜がこれです。
映画の中のバックラウンドミュージックに多用されると思っていましたが、ほんの少ししか出てきません。
作曲者は「この曲を本気で聴いた者は悪人になれない」と言い切ります。
舞台女優と同棲しているこの二人に24時間の盗聴と監視がつきます。
盗聴を続ける大尉の心は次第にこの曲の影響を受けてゆきます。
劇作者たちの芸術家集団の反政府行動が摘発されて、結末を迎え女優も死にます。
大尉は目覚めた良心から証拠を隠して左遷されます。
やがてベルリンの壁が崩壊して、郵便配達をしている元大尉は本屋のショウウィンドウに劇作家の大きなポートレイトと新刊の回顧録を見つけました。
本の題名は「善き人のためのソナタ」・・・・・
表紙をめくると見開きに”命を救ってくれた恩人XX/7(元大尉のコードネーム)に贈る”と・・・Photo_197
暗い重苦しい映画です。
最後にやっと救われた気持ちになりました。
最高点をつけたいのですが、この重さで少し減らします。
観客の入りは、定員230名でホボ満席ですから、たいしたものです。

  <翁の採点>  ○○○○●

この映画の写真がどうしても取り出せなくて、イラストにしました。

(続き)で余談をつづけます。

続きを読む "映画の話・アカデミー賞"

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2007年2月25日 (日)

映画・ルワンダの涙

Photo_178

SHOOTING DOGS”  (原題)

娯楽映画を求めておいでの方はご覧にならないでください。
今の世界の現状を問う、社会派の作品です。
十数年前、アフリカ東南のルワンダ共和国であった大虐殺の物語です。
冒頭、現地人の少女が学校のある教会の庭を懸命に走っています。
それを囃している青年協力隊のイギリス人教師の若者と教会の神父は内紛に巻き込まれる現地人を助けようとがんばっています。
詳しくは題名のリンクの中をご覧ください。
学校に逃げ込んだ難民をかばいきれず、青年は国連軍と共に逃げ出しました。
神父は子供だけを助け出し、銃弾を受け少女が最後に逃げ出すのをたしかめて、ニッコリ笑ってこと切れました。
               野良犬を撃ち殺してよいのですか
          人間を殴り殺してよいのですか

少女は走りに走ります・・・・・
5年後、少女はイギリスの学校の教師になっている青年を探し出し、「あの時、なぜ逃げたのか?」と問い詰めます。
答えは死ぬのが怖かった・・・でした。
この青年は一生負い目を負いつづけますネ・・・
やりきれない物語です。    
あなたはこの青年や神父を、国連軍の隊長をどう見ますか・・・
この社会と人類のあり方をどう考えますか?

オーバーラップを主体に撮ったカメラ、色彩、衣装はどれもスバラシイです!!
出演者の演技も好ましいですが、この映画の製作者と監督、スタッフ(この事件の生き残りの人々)に拍手を贈ります。
何時まで上演するか知りませんが、大阪では定員50名のテアトル梅田だけですから、立ち見を覚悟で・・・・

       <翁の採点> ○○○○△       スバラシイ点!


Photo_182   Photo_180Photo_183

  Photo_184

タイトルの横長の写真を拡大してください
迫力が出ます

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2007年1月21日 (日)

the Departed

Departed ザ デイパーテッド

珍しく、封切初日に観ました。
インターネットで指定席がいち早くゲットできるおかげです。
前夜に希望の席を手に入れましたが、当日は朝に満席になっていました。
新聞広告にも出ているように、マフィアの内通者として警官になったコリンと潜入捜査のための警官ビリーの葛藤の物語ですが、冒頭の題名をダウンロードしていただいても予告編だけでストーリーは出てきません。
暴力アクションと思わせぶりな会話の積み重ねが延々と続いて少々ウンザリしますが、荒筋が分かっているから辛抱しましょう・・・・
民族差別の問題も日本人にはもう一つ分かりませんね・・・
ドンデン返しが続いてコリンは死にます。
警察葬の悲しい弔銃が響きます・・・           そして、またドンデン返し。
   全員が題名のとおり・・・   「The Departed」(死者・三省堂・英和小辞典)
長い力作ですが、終わってホットしました。

         (翁の採点)  ○○○●●    

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2007年1月17日 (水)

あるいは裏切りという名の犬

Photo_102

あるいは裏切りという名の犬

評判がいいので観に行きました。
冒頭の主人公の闇をつんざく悲鳴と慟哭の場面は最後の方でまた出てきます。

表題をダウンロードして、storyを観てください。
説明なしでアクションの積みかさねで展開する手法は筋書きが分かっている方が楽しめます。
久しぶりのフランスの犯罪映画の傑作ですが、往年のギャバン、ドロンやリノ・ヴァンチュラを思い出すのは翁の歳のせいでしょうか・・・
ラストシーンの愛する妻も失った主人公が娘に腕をとられて旅立つシャルル・ド・ゴール国際空港は素晴らしく立派で広いですね!!

(翁の採点)○○○△●

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2006年12月28日 (木)

映画あれこれ・・・

Photo_59 初めはヘンダーソン夫人の贈り物王の男を観に行くつもりが、雨の中をターミナルから歩くのが億劫になって、なんば東宝の007’カジノ・ロワイアルになりました。
初めの二つは正月明けにユックリ楽しみます。
とりあえずダウンロードでお楽しみを・・・
どれもenterから入ってください。


007'は余り期待をしてなかったのですが、雨の平日でも満席で人気があります。
初めの三分の一は追っかけのアクションの連続ですが、結構ワクワクします。
それからの彼女との腹の探りあいの対話も楽しいです。
意表をつく一つずつの物語の解決は小気味が好いです。Photo_58

やはり圧巻は後半のポーカー・シーンですね・・・
翁が知っているポーカーとはルールが違いますが本物の圧力があります。

最後は観てのお楽しみですが、主人公のボンドが小粒になったにせよ、これまでの連作と味の変わったボンド復活です。

写真はクリックで拡大してください。 迫力があるでしょう・・・

    (翁の採点) ○○○△●

硫黄島から・・・レビューを見る
硫黄島からの手紙は大入り満員を続けています。
何故かよく分かりませんが、日本人は皆んな観て欲しい映画です。
翁はあまりよい採点をしてませんが、前線での勲章の着用、時代考証等に問題があるからです。
上の表題をダウンロードしてユーザーレビューをご覧ください。
たくさんの批評が寄せられています。  ”他も読む”をクリックすれば100件近く出るでしょう。
若い方が多いですが、”ネタバレ要素”の前文を読むには貴重な批評が多いですよ・・・
ほとんど戦争の残酷さに反応してますが、実際の戦争はもっとエゲツナイですよ。
翁が上に書いた問題点も指摘されています。   手榴弾の爆発力については、さすがに無かったですが、これは経験の差です。
また言います。  理屈ぬきで戦争を止めるよう考えましょう・・・

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2006年12月12日 (火)

翁の映画批評・硫黄島からの手紙

Photo_49 硫黄島からの手紙

翁はこの映画の批評を余りしたくはありません。
それは今、現在の時局、特に政治面の問題でやるせないのです。
この映画の内容は表題をダウンロードしてゆっくりご覧ください。

栗林司令官が島に着くところから、最後のバンザイ突撃まで、もう一つ起伏にとぼしく淡々と展開します。
最前線の司令官が勲章をベタベタ付けているのはおかしいです。  手榴弾自決の場面も狭い壕内では一発で全員が死にますよ・・・     日本国内の情景でも時代考証がなってないでね・・・Photo_50
後半は若いパン屋の一等兵の好演が目立ちます。
孤立無援の状況でただ全滅を待つ将兵の心境や煩悶はよく出せたと思います。
しかし現実の硫黄島の戦闘は絨毯爆撃から機銃掃射、艦砲射撃(これはスゴイですよ・・・翁は横須賀で受けました)
上陸してからは1ヶ月間をあらゆる壕に手榴弾を投げ込んでからの火炎放射器での殲滅・・・・
映画ではそこまで徹底してません。

そしてイーストウッドの日本に対する良心を感じました。

パン屋の一等兵は託された手紙の束(検閲でどこまで本心が書いてあるか?)を壕の中に埋めます。
司令官は最後に自らが先頭に立ってバンザイ突撃(本当にあったのでしょうか)を敢行してして倒れ、アメリカの親友から贈られたコルトで自決します。
壕からシャベルを持ってふらつきながら出てきた一等兵は司令官のコルトを腰に差したアメリカ兵を見て半狂乱になって殴りかかりますが、反対に殴り倒されて浜辺に並べられた担架の中で目をさまします。
戦後、遺骨収集団の手で手紙の袋が掘り出されますが・・・
月曜日の午後、なんば東宝は満席です。  年寄り夫婦が目立ちました。

                           (翁の採点 ○○○●●)

本当に戦争で生死の前にたった方よりと、実際の戦争経験の無い50才から70才台の方の批評を聞きたいです。
それより若い戦争を知らない世代の方の感想も・・・

         どんな理由でも戦争はしてはいけません・・・ 

                               帝国海軍回天特別攻撃隊  翁   

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2006年12月 9日 (土)

映画のチケット

Photo_45 映画の話題ばかりですみません!
翁は東宝シネマのインターネット画面を開いて「硫黄島からの手紙」のチケットを購入しました。
今年の9月に難波に東宝シネマのシネコンが再開してネット購入ができるようになって便利です。
要領をおぼえると、ほぼ自分の希望するシートが買えます。
大阪市内でネット制度をとっているのは東宝なんばの他はアポロ8だけだと思いますが、これから1,2年のうちにキタもミナミもシネコンが乱立しますから、ネット販売は何処もするようになるでしょう。
東京はいかがですか?
写真はこの記事と関係はありませんが、話題作になるかも・・・

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